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| 急増が予想されるスパム | ||||||||||
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北米でのスパムは今後頭打ちになると予測されていますが、アジアや日本でのスパムは急増することが予測されています。そのため、スパムフィルタには現在の数倍から数十倍の量にも耐えられるテクノロジが必要です。 スパムフィルタの選択の誤りは、即座にメールシステム管理者の負担につながります。以降より、本当に有効なスパムフィルタの要件を考えてみます。 |
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| スパムフィルタに求められる要件 | ||||||||||
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スパムフィルタに求められる要件には表1にあげる3つがあります。これらの機能を備えているスパムフィルタこそが効果的であるといえます。ウイルスと違ってスパムの発生は指数関数的に増えるため、スパムが増えるほどメールシステム管理者の負担が増えるような技術では耐えられません。スケールが大きくなるほど、自動的に精度が上がる技術が必要です。
表1:スパムフィルタに求められる要件
まず、スパムの発生源は全世界に広がっているという現実があります。そのため、言語や地域依存性のある技術は不向きです。多言語対応できるスパムフィルタを選択する必要があります。 次に、チューニングや管理の負担は最小限に抑えることがあげられます。従来よく利用されていたスパムフィルタには、初期インストール時にチューニングが必要なものがありました。このチューニング作業には、どこからどこまでをスパムとして判定するか、というような調整をすることが一般的です。 ここで気をつけていただきたいのは、初期インストールでチューニングが必要なスパムフィルタは「永久にチューニングを要求する」ということです。メール環境は日々変化しますので初期のチューニングはすぐに陳腐化してしまい、新たなチューニングが必要となります。スパムの状況が変化すればそれに合わせてチューニング作業を必要とするため、メールシステム管理者の負担が増加することは想像に難くないでしょう。 当然ですが、検知率は高く、誤検知率は低いという性能がスパムフィルタに求められます。スパムを正規の電子メールとして通してしまうことを「フォールスネガティブ」、正規の電子メールをスパムと判定することを「フォールスポジティブ」と呼びます。 フォールスネガティブが増えるということは検知率が低いということになりますので、ユーザのメールボックスはスパムであふれてしまいます。逆にフォールスポジティブが増えるということは誤検知率が高いということになります。この場合、必要な正規の電子メールまでもスパムとして判定して、受信を拒否してしまうことになるので、フォールスネガティブよりもビジネスに大きなダメージを与える可能性があります。フォールスポジティブは限りなく少ないことが必要です。 次回は、これらの3つの要件を満たすスパムフィルタとして、コラボレーション型スパムフィルタの特徴について詳しく解説します。また、その他の製品とCloudmarkの性能を比較してその効果を検証します。 |
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