
日本ベリサイン、CTC、日本オラクル、日本パレットレンタルがRFIDを利用した管理システムを導入
物流管理システムRFIDSCM
2007/3/15 17:00
物流の可視化により、トラックによる回収効率を上げ、CO2排出量を削減
日本ベリサイン、伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)、日本オラクルは3月15日、日本パレットレンタルが運営するWeb物流機器管理システム「epal」に、UHF帯RFIDタグおよびリーダを利用して、物流容器管理を行うシステムを導入し、稼動を開始したと発表した。
日本パレットレンタルでは、2006年8月よりグリーン物流パートナーシップ推進事業のモデル事業として、日本ベリサインの協力を得て、RFIDを活用した物流の効率化事業に取り組んでいるとのこと。
具体的には、荷物の運搬や保管の際に使用するプラスチック製パレット約200万枚にRFIDタグを取り付け、出荷から空パレットの回収までの各ポイントにおける位置や通過時刻を記録し、管理するという。本システムによって、空パレットの状態を正確に把握・可視化し、トラックによるパレット回収の物流効率を高めることで、CO2の削減が可能になるとのこと。
本システムおよびネットワークは、RFIDの国際基準であるEPCglobalに準拠したシステムで、国際的なSCM(サプライチェーンマネジメント)システムへの拡張にも対応できるとしている。またSOAを基盤としたシステムが構築されているため、基幹システムをはじめ既存の各種システムとの情報連携を行えるという。
日本パレットレンタル 取締役副社長 加納 尚美氏は、今回のシステム導入に対して「地球温暖化対策のためのCO2排出量削減は物流業界に強く求められています。日本パレットレンタルでは、効率的な物流容器の管理を行うために『epal』というWeb上での管理システムを構築していましたが、今回の3社の協力によりRFIDをシステム上に組み込み、よりリアルタイムな物流容器の管理が可能となりました。日本パレットレンタルは日本ベリサインをはじめとする各社の協力のもと、この取り組みを継続・発展させ、さらに効率的な物流管理を実現したいと考えております」と述べている。
(ThinkIT編集局 曽我 一弘)