Linuxサーバを導入している中で、Linux OSとして利用しているディストリビューション別の導入率を見ると、「Red Hat Linux(ver6〜9)」が65.6%と圧倒的な導入率を誇っている(図4)。
図4:Linuxディストリビューション別導入率
Red Hat Linux はRed Hat 社の現行バージョンである「Red HatEnterprise Linux」の前のバージョンであり、すでに同社の正式サポートは終了している。しかし、この結果からもわかるように依然として多くのユーザで利用され続けている。一方、Red Hat 社の現行バージョンであり法人向けに特化した「Red Hat Enterprise Linux」は25.7%となっている。
また、Red Hat 社がスポンサーとなり、Red Hat Linuxの資産を受け継いだコミュニティ中心の開発が行われている無償の「Fedora Core」は5.8%と4番目の導入率となっており、Red Hat系の導入率の高さが目立つ。
その他のディストリビューションでは、国産ディストリビューションであるターボリナックス社の「Turbolinux」と、United Linuxとして共同開発された「Turbolinux(United Linux)」が19.9%と3.2%になっている。同じ国産であるミラクルリナックス社の「MIRACLE LINUX」と日中韓で共同開発している「MIRACLE LINUX Asianux Inside」は2.6%。SuSELinuxを買収し、2004年から本格的に日本市場に参入してきたNovell社の「Novell SuSE Linux」は、2.3%とまだまだ少ない。