第2回:重要な情報はどこにある?効率的なデータ活用で「できる営業」に! (2/3)

Enterprise Materialized Information
意思決定の迅速化!見える化・見せる化ソリューション

第2回:重要な情報はどこにある?効率的なデータ活用で「できる営業」に!

著者:日本アイ・ビー・エム  藤 泉也   2006/12/26
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構造化および非構造化データを仮想統合する IBM DB2 OmniFind

   先に述べた事例のような爆発的に増加する営業情報、顧客情報を仮想的に統合する強力なツールの1つが、イントラネット向けの検索ポータル製品「IBM DB2 Information Integrator OmniFind」(以下、OmniFind)だ。
IBM DB2 Information Integrator OmniFind
図2:IBM DB2 Information Integrator OmniFind

   この製品はファイルサーバやメールサーバ、BI環境に分散している各種の文書ファイルやレコードから、テキストデータを抽出し索引付けを行う。ユーザが検索ポータルからキーワードを指定すると、合致する索引データから情報の格納先(URL)を引き出し検索結果として表示する。

   これにより、ユーザは検索ポータルから検索された結果のリンクをクリックするだけで、目的の情報がどこに格納されていて、どのアプリケーションを使ってアクセスすればよいかを意識することなく直接参照することができる。

   サポートされるデータ形式は、Word、Excel、PDF、ZIPといった一般文書からIBM Lotus Notesのデータベース、Webサイトやニュースグループ、DB2やOracle、SQL ServerなどのRDBMSのレコードまで幅広く網羅している。よって、企業内に存在するほとんどの情報を検索対象にすることが可能だ。

   さらに一部のBI製品との組み合わせにおいて、OmniFindから過去に作成されたパイプラインや売上予測、ディスカウント分析などの営業活動に関するレポートやチャート群を検索し、最新のデータを含む形で公開することもできる。

   また静的/動的ランキング機能による検索結果表示の優先度の制御や、「UIMA(※注1)」フレームワークのテキスト分析機能によって高度な言語識別・文脈判断が可能なため、重要なデータを効果的にユーザに提供することができる。しかも、1,000万件にも上る大容量データソースであってもテキスト情報を高速に収集するために拡張性の高いアーキテクチャを採用している。

OmniFind アーキテクチャ概念図
図3:OmniFind アーキテクチャ概念図
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

※注1: Unstructured Information Management Architecture(非構造化データ検索技術))。IBMが開発した非構造化データを検索するためのアーキテクチャ。

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日本アイ・ビー・エム株式会社  藤 泉也
著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社  藤 泉也
1999年、日本アイ・ビー・エムに入社。損害保険会社のシステムインテグレーション、ERPソリューションのセールス・テクニカルサポート担当を経て、2005年からビジネスインテリジェンス、情報共有基盤に関するソリューション提案と技術支援を推進している。活動を通じて企業内情報の「メタボリック症候群」が確実に進行していることを実感。経営イノベーション グローバルISVソリューションズ所属。


INDEX
第2回:重要な情報はどこにある?効率的なデータ活用で「できる営業」に!
  あなたの会社に「お客様に会えない営業」はいないか
構造化および非構造化データを仮想統合する IBM DB2 OmniFind
  EMIソリューションによる課題の解決
意思決定の迅速化!見える化・見せる化ソリューション
第1回 すべての人のための情報活用基盤構築の3原則
第2回 重要な情報はどこにある?効率的なデータ活用で「できる営業」に!
第3回 品質管理は製造業のアキレス腱!情報活用で迅速化・効率化を目指す
第4回 必要な人材はどこにいる?企業のコンピテンス管理と人材の検索
第5回 コンタクトセンターで何が起きている?顧客満足度を高めるコンタクトセンター
第6回 「見える化」「見せる化」のための課題 〜セキュリティアプライアンス

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