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試せばわかる!Ajax開発環境ASP.NET AJAX
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第1回:マイクロソフトキーマンが語る 〜ASP.NET AJAXはこうしてうまれた
話者:マイクロソフト 鈴木 祐巳 2007/2/23
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既存の環境に組み込みやすさが特徴
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— Ajax開発におけるASP.NET AJAXのメリットはどこでしょうか
鈴木氏
AjaxはWebアプリケーションのUIをリッチにしただけでなく、ユーザの生産性を上げることにも成功し、社内システムなど様々な場面で使いたいという声を聞きます。しかし、利用したいと思っても開発コストが原因で断念せざるを得ない場合もあるようです。そういう場合にこそ、ASP.NET AJAXを使わない手はないと思います。
ASP.NET AJAXでは、ASP.NETの仕組みを使ってAjaxを実現するので、先に述べたように非常に簡単に組み込める上、ソースコードの管理も簡潔にできます。また、新しい技術を習得する必要ありません。
例えば、UpdatePanelというコントロールがありますが、これはHTMLを部分的に更新するものです。UpdatePanelの中にASP.NETで作成したソースを入れればAjaxの動作を実現できます。ユーザがボタンをクリックするなどクライアントからデータを送信すると、画面の再読み込みなしで部分的なアップデートを可能にします。これは実際に試してみることでその容易さを実感できるでしょう。
— リッチクライアントには様々な種類がありますが、Ajaxの特徴はどこにありますか
鈴木氏
ユーザが利用するクライアントソリューションには様々なものがありますが、私たちは「これが一番」というものはないと思っています。ユーザの置かれている環境によっても異なりますし、ユーザのスキルやニーズ、利用頻度によっても最適なアプリケーションの形式は異なります。
例えば、Webアプリケーションでは、クライアントはWebブラウザがあればどこでも動作しますが、移動中でネットワークに接続できない場合といった状況では利用できません。
つまり私たちはWebブラウザありきではなく、オンラインの世界、オフラインの世界の両方を意識していかなければならないと思います。それはユーザが環境にあわせて一番よい選択ができるようにしていかなければならないということでもあります。
AjaxはWebブラウザにおけるユーザビリティをあげるという意味では優位性があると思いますが、それも一長一短の部分があるでしょうし、その他のアプリケーションも同じではないでしょうか。
— これからASP.NET AJAXを使う開発者へのアドバイスとメッセージをどうぞ
鈴木氏
やはり、開発を行うにあたっては、常にクライアントがどういう状況なのかを考えてソリューションを構築して欲しいということですね。
確かに、Ajaxは便利でいろいろなことができますが、欠点もあります。ダイナミックにデータを送信するために、ブックマークや地図上に印をつけたりするような使い方が難しいところがあります。また、トラフィックも通常に比べて増えますので、回線速度の限られた通信環境などでは不向きでしょう。
ASP.NET AJAXによってAjax開発が現実的になったということは、提供できるクライアントソリューションの選択肢の幅が広がったというように考えて欲しいと思います。
— ありがとうございました
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監修者プロフィール
マイクロソフト株式会社 鈴木 祐巳
長年、マイクロソフトで開発ツールのマーケティングに従事。現在は、Visual Studioだけでなく、デザイナ向けツールであるExpressionも担当。
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