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企業戦略におけるビジネス・プロセス・インテグレーション
企業戦略におけるビジネス・プロセス・インテグレーション

第2回:BPIのビジネス要件とそれを実現するための機能
著者:日本アイ・ビー・エム  小倉 弘敬、佐藤 泉   2005/10/20
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オープンな仕組み

   複数システム連携を行うには、今まで解説きたような機能要件も必要ではあるが、相互接続性を高めるために重要な要件としてオープン性がある。複数のシステムの連携といっても色々な状況が考えられる。
  1. 1つの組織に存在する複数のシステムの場合
  2. 別々の組織の別々のシステムの場合
  3. 別の会社のシステムも使用する場合

表6:複数のシステムの連携パターン

   1から順番に連携するためのハードルは高くなるが、BPIといったときは1だけで済む場合はあまりないだろう。実際には1と2の複合、1と2と3の複合の場合が多い。そして、今後の相互接続性を考えると、1から3に向かうほどより高いオープン性が求められる。

   ではシステム連携において、どの部分にオープン性が要求されているのだろうか。図6は、BPIシステムにおいてシステム連携を実現する最もコアな部分を図式化したものである。

システム連携のコア部分
図6:システム連携のコア部分

   上記のコンポーネント群は大きく分けて、インテグレーター部分のビジネスプロセスと、サービス呼び出し部分に分かれる。そしてサービス部分をさらに細分化すると、ビジネスレベルのセマンティック部分と、ITレベルのインターフェース部分とプロトコル部分に分けることができる。

   これらはすべてにおいてオープン性が求められるのである。ちなみにサービス呼び出し部分において現在最もオープン化とされているものは、皆さんもおそらくご存知の「Webサービス接続」である。Webサービス接続とは、主にインターネットを介してPoint to Pointでやりとりをする場合に使われる。サービス呼び出しの方法には、同期と非同期と両方あり、1つのプロセスの中でそれらの呼び出しが混在することが普通である。

   ここでオープン性とは、この場合標準技術や標準仕様を使用することを意味するのだが、上記の各パートにおける標準技術として広く認められているもの、またデファクトスタンダードとして認められつつあるものを以下に紹介する。

BPIのデファクトスンダード
表7:BPIのデファクトスンダード
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大表示します)


次回は

   今回は「複数システム間での処理を連携させて、プロセスとして統合することにより、ビジネス的に意味のある一連の作業の『End To End』での自動化を実現すること」を「複数システムの連携」「ビジネス的に意味のある一連の作業の自動化」の2つに分けたうち、前者について解説した。

   BPIとは何をしてくれるのかが、段々と理解してきていただけたのではないでしょうか。次回は後者の「ビジネス的に意味のある一連の作業の自動化」について解説しますので、少々お待ちください。

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日本アイ・ビー・エム株式会社 小倉 弘敬
著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社  小倉 弘敬
日本アイ・ビー・エムソリューション開発 インテグレーション所属
ソフトウェア・エバンジェリスト。担当分野は、ビジネス・プロセス・インテグレーション(BPI:Business Process Integration)。WebSphere Business Integration(WBI)ソリューションセンターで、BPIソリューションの開発/提供に従事する。


日本アイ・ビー・エム株式会社 佐藤 泉
著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社  佐藤 泉
入社以来、ワークフロー、ビジネスプロセスエンジン、ビジネスプロセスモニターなどのソフトウェア製品の開発やそれらの製品をベースとしたソリューションの提案活動に従事。
特に、SOAに則ったBPI(Business Process Integration)やBIO(Business Innovation and Optimization)を得意分野とする。


INDEX
第2回:BPIのビジネス要件とそれを実現するための機能
  はじめに
  処理のコントロール
  長時間にわたる処理
オープンな仕組み