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第3回:「Biz/Browser」の機能紹介
著者:アクシスソフト  永井 一美   2005/11/10
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「乗車案内」との連係

   ジョルダン株式会社が提供しているサービスを利用し、業務アプリケーションに直接機能を組み込んでいます。図4の「交通経路」という項目に「池袋」「青物横丁」と入力し、右側の「乗換案内」という赤字のボタンを押すと図6の画面が表示されます。
「乗換案内」の画面
図6:「乗換案内」の画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   この画面はジョルダン株式会社のWebサービスである「乗換案内XML」を利用し、SOAPプロトコルにてXMLでデータを取得して表示しています。画面はこのアプリケーション固有のものであり、Webサービスから得ているのはデータのみです。この場合、乗車時間・総額・距離・所要時間といったデータを取り込んでいます。

   経路に関する情報として「安い」「楽」「早い」といったデータもXMLで取得しています。経路2のタブを選択すると、池袋 → 東京 → 品川 → 青物横丁の経路が一番早いということがわかります。社員の定期経路登録を行えば、その経路分を差し引いた運賃の総額データを取得することも可能です。

「乗換案内」の別経路画面
図7:「乗換案内」の別経路画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   別のウィンドウ(アプリケーション)を開いて手操作で連係するのでなく、アプリケーションとして機能を提供することにより、利用者の利便性と生産性は高まります。情報はジョルダン株式会社により常に最新の状態に更新されているので、自社サーバ上にこういった情報を構築、保守する必要もなくなります。

   前回紹介しましたが、こういったWebサービス利用の部分をクラスとしてまとめ、Biz/Designerのクラスセレクタに登録できますので、サービス提供企業が「Biz/Browser用のWebサービスクラス」として商用化することも可能です。

   Webサービスが叫ばれてから数年が経ちました。WSDLを利用し、ソフトウェアだけでWebサービスを利用/連携するにはまだまだ課題がありますが、ジョルダン株式会社は早くからこの技術に着目してサービスを提供しています。

   システム構築側はWebサービス全体の習熟を待つことなく、「good enough」の考え方でBestでなくとも「必要十分」な機能から利用していくことがよいと思います。またそれが業界全体の技術を発展させ、Webサービスの世界を広げてゆくことに繋がります。

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アクシスソフト 永井 一美
著者プロフィール
アクシスソフト株式会社  永井 一美
アクシスソフト株式会社 執行役員プロダクト事業部長
SI会社にてオフコンでのアプリケーション開発やメインフレームでのOS開発、PCでの開発、品質保証業務などを経験、SI事業部門の管理者を経てアクシスソフトに入社。入社時より一貫して製品事業に携わる。特にBiz/Browserにおいては、「確かなUIによりエンドユーザの生産性を高め業務に対するモチベーションを持っていただくことが、企業全体の生産性を押し上げる」との信念で推進している。


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