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Linux+DB2
Linux+DB2のパフォーマンスチューニング

第6回:DB2の設定情報を取得する(前編)
著者:日本アイ・ビー・エム  中坪 宏明   2006/7/4
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JAVA_HEAP_SZ

   Javaで書かれたストアードプロシージャおよびユーザ定義関数(UDF)の実行のためのJavaインタープリタが使用する最大ヒープサイズ。
AUDIT_BUF_SZ

   セキュリティ監査機能(audit facility)が監査ログを書き出すときに使用するバッファのサイズ。


SHEAPTHRES

   インスタンス全体でのソート用メモリの使用合計量についての設定。


ASLHEAPSZ

   サーバで稼動し、ローカルのデータベースに接続するアプリケーションと接続時にアサインされるDB2エージェント・プロセスとの間の通信バッファのサイズ。


RQRIOBLK

   データベースにリモートから接続するアプリケーションと接続時にアサインさせるDB2エージェント・プロセスとの間の通信バッファのサイズ。読み取り専用などのカーソルの場合にはブロック・カーソルが利用可能で、複数行をまとめて一度に効率よく通信を行うことが可能です。この通信バッファサイズを大きくすると、さらに効率よく通信できる場合があります。


UTIL_IMPACT_LIM

   オンライン処理とDB2のオンライン・ユーティリティ(バックアップなど)が同時に稼動する場合に、オンライン処理の性能劣化を防ぐために、スロットル・ユーティリティーを利用して、ユーティリティが多くのシステム資源を多く消費すること抑えることができる。そのときの、オンライン・ユーティリティの使用可能ワークロードを%単位で指定します。


AGENTPR

   DB2のすべてのエージェント・プロセスのLinux上でのプライオリティを指定します。


NUM_POOLAGENTS

   アイドル・エージェントとして保持するプロセスの数を指定します。一般に、プロセスを生成するコストは高いので、エージェント・プロセスが必要なときにアイドル・エージェントを利用する方が性能的にかなり有利です。しかし、アイドル・エージェントが数多く存在すると、メモリ使用量が大きくなって、十分大きな共用メモリを利用できなくなる可能性もあります。このトレードオフを検討してこのパラメータの値を決定します。


MAX_QUERYDEGREE

   パーティション内並列処理(intra parallel処理)の最大多重度の指定。次のINTRA_PARALLELパラメータがYESになっていることが必要。


INTRA_PARALLEL

   パーティション内並列処理を使用可能とするかどうかの指定。一般に、CPU数に比べて十分に多い同時実行ユーザ数の環境では、このパラメータをYESにする効果は少ない。同時実行ユーザがCPU数より少ない場合や、DB2のユーティリティ(create indexなど)を高速に実行したい場合には、有効な設定となる。


次回は

   さて、今回は「データベースマネージャー構成パラメータ」のパラメータの取得方法について説明してきました。次回は、「データベース構成パラメータ」「レジスト変数」について解説します。

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日本アイ・ビー・エム  中坪 宏明氏
著者プロフィール
日本アイ・ビー・エム株式会社  中坪 宏明
インフォメーション・マネジメント・テクニカル・セールス所属
DB2の技術支援(設計支援、パフォーマンス・チューニング、障害解決支援、案件サポートなど)を10年以上実施している。Linuxをはじめとして各オペレーティングシステムおよびハードウェアとの組み合わせでの機能検証および性能検証も実施している。


INDEX
第6回:DB2の設定情報を取得する(前編)
  はじめに
  DB2のメモリ
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