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表示レベル
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データモデリングツールは、複数の表示レベルをサポートしています。例えば図3は、エンティティ名とアトリビュート名(主キー項目と非主キー項目)をあらわす表示レベルですが、図5のようにこれに加えてデータ型やサイズなども表示できるレベルもあります。
図5:データ型、サイズを表示するER図 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
また、図6のようにエンティティ名だけを示したり、エンティティ名と主キー項目だけで表現するレベルもあります。
図6:エンティティ名だけ表示するER図 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
これらの表示レベルはサブモデルごとに設定でき、ワンタッチで切り替えできます。通常、システム規模が大きい場合はメインモデルはエンティティ名だけにして、サブモデルを詳細情報表示とします。
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設計書出力
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データモデリングツールを使う魅力は、RDBMSのリアルな情報をリバースして設計書に印刷出力できる点です。図7のようなER図を印刷したり、図8のようなテーブル定義書をExcel出力することが簡単にできるので、いつでも最新の設計書を自動生成することが可能です。
図7:ER図の印刷出力(プレビュー画面) (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
図8:テーブル定義書のExcel出力 (画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)
「リバースして設計書に出せる」これが私がデータモデリングツールを積極活用する大きな理由の1つといえます。
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最後に
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2回にわたってER図という表現方法そのもの・ツールの活用法という2つの側面で解説しました。記事を読んだことにより、ER図に対して消極派だった方が、これを契機に設計生産性アップを実感していただければ幸いです。
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著者プロフィール
株式会社システムインテグレータ 梅田 弘之
東芝、住商情報システムを経て1995年にシステムインテグレータ社を設立。
常駐・派遣主体の労働集約的な日本のソフトウェア業の中で、創造性にこだわってパッケージビジネスを行っている。
国際競争力のない日本のIT産業が、ここから巻き返しを図るための切り札は「プロジェクト管理」だと信じ、実践的なプロジェクト管理手法「PYRAMID」を自社開発している。
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