TOP開発環境チャンネル第2回:さまざまな開発環境の世界
開発環境 人気過去記事一覧
開発環境 人気過去記事一覧

第2回:さまざまな開発環境の世界

2007/9/12
1   2  3  次のページ

多様な開発環境を知る

   一口に開発環境といっても様々なものがあるのは皆さんもご存じの通りだ。製品によって対応言語や得意とする分野が異なるため、目的に応じた開発環境の選択が効率的なアプリケーション開発につながる。

   今回は「目的」を切り口に、これまでThink ITで掲載してきた開発環境関連の連載を紹介する。
目的で選ぶ開発環境
チーム開発を支援するVisual Studio Team System
PHPの開発環境を知る
JSFを用いたWebアプリケーション開発
Eclipse RCPによるリッチクライアント環境構築


チーム開発を支援するVisual Studio Team System

   マイクロソフトのVisual Studio 2005 Team Systemは、Visual Studio 2005の最上位エディションで、チームでのシステム開発に主眼を置いた統合開発環境である。

   ここでは、開発ライフサイクルを支援し、品質・生産性を向上させるツールとしてのVisual Studio 2005 Team Systemについて解説した連載を紹介する。

開発ライフサイクルとVisual Studio 2005という選択肢 開発ライフサイクルとVisual Studio 2005という選択肢
第1回:開発ライフサイクルが生むメリット
日本ユニシス  原 良一
はじめに

   今なぜ開発ライフサイクルかというと、前出のとおり(?)ソフトウェアには障害がつきものです。ITの利用は部門別の事務効率化から、経営に直結し、かつ企業全体におよぶため、その影響範囲は大きくなっています。また開発規模も拡大し、オープン化による複雑性も増しています。

   このような背景に加え、高い品質を無駄のないコストで迅速にシステムを提供することが求められ、開発ライフサイクルと開発プロセスの確立の必要性が見直されています。

   開発ライフサイクルを意識することのメリットは、開発プロセス(具体的にやるべき作業)と成果物がよく見えるようになることにあります。いいかえると、開発ライフサイクルとそれを構成する開発プロセスと成果物を規定することにより、最終成果物(使えるソフトウェア)作成に向け、各作業者の役割・目的が明らかになります。

   ソフトウェア開発は未だに手工業的であり、人手による作業の比率がほかの製造業に比べ非常に高いのが現状です。このため作業者のモチベーションが生産性と品質に大きく作用します。

   役割・目的の明確化は作業者のモチベーションを高揚させコミュニケーションの円滑化をはかることであるとともに、管理面でも進捗の尺度として成果物とプロセスが明らかであることが必要です。

Visual Studio 2005を活用した、テスト駆動開発とソフトウェア品質向上アプローチ Visual Studio 2005を活用した、テスト駆動開発とソフトウェア品質向上アプローチ
第1回:テストは開発者から利用者の視点へ
日本ユニシス  小川 英惠
はじめに

   本連載では、ソフトウェア開発プロセスの中でのテスト駆動開発とソフトウェアの品質向上のためのテストに着目し、マイクロソフトから本年度提供されるVisual Studio 2005(以下、VS2005)Team Systemの適用方法と有効性を考察していきます。

   今回は、テスト駆動開発の有効性について考察します。テスト駆動開発を円滑に行うことを支援するツールとしてのVS2005 Team Systemの機能を紹介するとともに、ソフトウェアの品質向上に必要な統合開発環境としてのVS2005 Team Systemの機能についても解説します。次に、テスト駆動開発に必要なツールであるユニットテストとリファクタリングを紹介し、最後に開発を補完する重要なツールであるコード分析を紹介します。

テスト駆動開発を実現するVS2005 Team Systemの機能

   さて実際にテスト駆動開発を実現するには、ユニットテストを自動実行するツールとリファクタリングを効率よく実施できるエディタが必要です。

   テスト駆動開発では、「テストコードを作成すること」「テストを自動化して繰り返し実行できること」「テスト結果を確認すること」をサポートするテスティングフレームワークが必要です。VS2005 Team Systemでは、このテスティングフレームワークの機能をユニットテストが提供します。

チーム開発ここまできた、個人からチームの生産性向上へ チーム開発ここまできた、個人からチームの生産性向上へ
第1回:Visual Studio 2005によるプロジェクトの進捗管理
日本ユニシス
はじめに

   本連載「チーム開発ここまできた、個人からチームの生産性向上へ」では、プロジェクト管理者を含めたすべての人が利用するVS2005 TFSとチーム開発を行うための必須機能であるTeam Explorerについて説明し、チーム開発における生産性向上について考察していきます。第1回の今回は主にプロジェクトの進捗管理に焦点を当てて説明していきます。

チーム開発においての留意点

   開発を行う場合、ごく稀なケースを除き、ほとんどがチームでの開発になります。チーム開発では個人で開発するのと違い、多くの留意点があります。進歩に関することでは、大きく2つに分けると次のような留意点があげられます。

運営における留意点
  • 進捗状況の把握、進捗報告の方法、進捗の信頼性
  • 作業の影響範囲
  • 作業の割り振りミスはないか
  • 作業が的確に割り振られているか
  • 作業待ちが発生していないか
成果物管理における留意点
  • 成果物の提出方法
  • フォーマット
  • 成果物ファイルの排他制御
  • 成果物ファイルのバージョン管理

表:チーム開発での留意点

1   2  3  次のページ

INDEX
第2回:さまざまな開発環境の世界
チーム開発を支援するVisual Studio Team System
PHPの開発環境を知る
JSFを用いたWebアプリケーション開発
Eclipse RCPによるリッチクライアント環境構築