改めて知っておきたいRed Hat Enterprise Linux 4 - インストール編 2

インストールの方法とサポート状況の確認

RHEL4のインストールCD-ROMとRHNで入手できるISOイメージサーバにRed Hat Enterprise Linux(以下、RHEL)をインストールするには、RHELのCD-ROMの1枚目を使って、CD-ROMからインストールするのが一般的です。 CD-ROMはレッドハット社から提供され

古賀 政純

2006年3月16日 20:00

RHEL4のインストールCD-ROMとRHNで入手できるISOイメージ

サーバにRed Hat Enterprise Linux(以下、RHEL)をインストールするには、RHELのCD-ROMの1枚目を使って、CD-ROMからインストールするのが一般的です。 CD-ROMはレッドハット社から提供されているもの以外にもベンダーが提供するOEM版が存在します。

最新のハードウェアのドライバや機能拡張を施したカーネル、バグフィックスされたソフトウェアなどはRed Hat Network(以下、RHN)から入手できます。RHNにログインするには、製品購入時のサブスクリプションIDとRHNのアカウントが必要です。

ユーザはRHNに接続することによって、システムにアップデートを適用することができ、常に最新の状態を保つことが可能となります。RHNではアッ プデートモジュールのRPMパッケージを提供しているだけでなく、RHELそのもののISOイメージを入手することもできます。

また、アップデートが組み込まれたISOイメージをダウンロードすることもできます。アップデートが組み込まれたRHEL4のISOイメージは、一 般にRHEL4 Update1やRHEL4 Update2と呼び、Updateの後の値が大きければ大きいほど新しいアップデートが組み込まれています。

以下にRHN上のRHEL4 ES Update1とRHEL4 ES Update2のISOイメージのダウンロード画面を示します。PCからブラウザを使ってRHNへアクセスできますし、RHEL上からup2dateコマ ンドでRHNにアクセスすることも可能です。up2dateコマンドはテキストベースなので、X Window Systemを稼動させないブレードサーバのようなヘッドレスな運用環境でも利用できます。

RHN上にあるRHEL ES 4 Update ISOイメージのダウンロード画面
図1:RHN上にあるRHEL ES 4 Update ISOイメージのダウンロード画面
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

UpdateされたISOイメージの入手の意味

UpdateされたISOイメージがダウンロードできることは非常に重要です。ハードウェアベンダーの多くは年間を通して新製品を次々と登場させ、 新製品には最新のCPUやチップセットを搭載することがほとんどです。ですが、最新のCPUやチップセットを搭載したサーバには、OSをインストールでき ないという場合があります。

これは、OSがリリースされた時点では発売されていないサーバをテストすることができず、インストーラが対応していない場合などがこれに該当しま す。パッチ当てなどのアップデートを行うには、RHELがインストールされ、かつRHNに接続が可能な状態になってはじめてできます。

また、ベンダーが配布しているOEM版でも最新のUpdate版とは限らないため、最新のハードウェア構成のサーバにインストールすることができない事態に陥ることがあります。

これら場合の回避策としては、RHNからUpdate番号の高いRHELのISOイメージを入手してインストールすることです。したがって最新のハードウェアの導入を検討している場合には、RHNから最新のUpdateを確認しておくことが必要です。

この記事をシェアしてください

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る