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| XMLデータベースの可能性を探る | ||||||||||
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テラバイト級のXMLデータでも高速に検索できることを特徴とするXMLデータベース「TX1」のバージョン2がリリースされました。東芝ソリューションでTX1の商品企画を担当する望月進一郎氏、開発を担当する松井浩二氏へのインタビューを基に、適用分野の急速な広がりが感じられるXMLデータベースの可能性をレポートしていきます。 |
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| 日々の業務にあふれる半定型文書 | ||||||||||
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企業には様々なデータが存在しています。それらのデータは、企業活動を行う中で生まれてくるものです。それらは大きく、構造が決まっている発注書や申請書などのような「定型文書」、構造はある程度決まっているがその時々で内容が変化する営業の提案書などの「半定型文書」、そしてその時々で変化する企画書などの「非定型文書」に分けられます。これらの文書は、日々の業務で目にし、利用しているでしょう。 これらのデータが格納されているのがデータベースです。データベースというとOracle DatabaseやSQL Sever、PostgreSQLやMySQLなどのRDB(リレーショナルデータベース)がすぐに思いつくでしょう。RDBは、皆さんご存知のようにその構造から定型データを扱うのに大変すぐれていますが、非定型文書のように構造が変化しやすいデータを扱うのには不向きです。一度設計したデータ構造に、新たに項目を追加するというプロセスは、費用と時間を大幅に費やすことになります。 RDBで扱いにくい半定型文書を格納するデータベースとして注目されているのがXMLデータベースです。 |
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| XMLデータベースとは? | ||||||||||
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XMLデータベースとは、XMLデータの格納を目的として開発されたデータベースです。近年のXMLデータベースの流れには、「ネイティブ型データベース」と「ハイブリッド型データベース」の2つがあります。ネイティブ型データベースとは、ツリー構造であるXMLデータをそのまま格納するデータベースで、TX1やNeoCore XMSがその代表例です。ハイブリッド型データベースとは、RDBにXMLデータベースの機能を加え、両方のデータを扱えるように設計されたデータベースで、Microsoft SQL Server 2005やDB2 9などがあります。 こうしてみていくと、現在XMLデータを扱えるデータベースが増えてきており、以前に比べてXMLデータが注目されていることがわかります。また、2007年1月にW3CによりXQueryがXMLデータの問い合わせ言語として勧告され、標準化されたことにより、XMLデータの活用が進むでしょう。 XMLデータはさまざまな業界でデータ交換形式の標準としての利用が進んでいます。中でも、新聞、医療、行政、財務などの分野では、新聞のニュース・記事のデータや医療の診療データ(電子カルテ)、特許の申請データなどのように、これまでのRDBでは扱いにくい非定型文書、または半定型文書へのXMLデータベースの導入が進んでいます。 |
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| XMLデータベースとRDBはどちらが優れているのか | ||||||||||
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では、XMLデータベースが今後の主流になっていくのでしょうか。実際にテラバイト級のXMLデータを扱える東芝ソリューションが提供しているXMLデータベース「TX1」を例に、その適用範囲をみてみましょう(図1)。 ![]() 図1:XMLデータの管理方式の比較(TX1の例) 提供:東芝ソリューション 図1からもわかるように、実はRDBとXMLデータベースの適用領域は異なるため、一概にどちらが主流というわけではないのです。それぞれに向き不向きがあり、RDBの方が活用しやすい場合やXMLデータベースの方が活用しやすい場合があるのです。ここではTX1を例に、XMLデータベースの適用領域をもう少し詳しくみていきましょう。 |
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