
日本オラクル、「Oracle Business Intelligence Suite EE」を出荷開始
BISOAOracle Fusion Middleware
2007/4/19 17:00
200以上の新機能を実装し、ビジネスインテリジェンスの適用範囲を拡大
日本オラクルは4月19日、「Oracle Business Intelligence Suite Enterprise Edition 10g Release 3」の出荷を開始したと発表した。
同製品は、ビジネスインテリジェンスソフトウェア製品の最新版で、ユーザビリティを向上させるための機能を多数搭載している。他のOracle Fusion Middleware製品やOracleデータベースとの連携を強化し、さらに同社の製品以外のデータソースもサポートすることで適用範囲を広げている。
ユーザビリティの向上については、以下のような機能強化が行われている。
- データマートの自動化によって、ビジネスビューの視点からデータのモデリングと作成を行い、物理的なデータマート構造を自動的に生成することができる
- クラスタリング機能の強化や64ビットOSのネイティブサポート、マルチパスによる演算の最適化などを通じ、性能と拡張性を強化
- ドラッグ&ドロップによるレイアウト編集機能やプレゼンテーション変数の強化、財務レポーティング、RSSフィードによる変更の通知によって、データの可視化とユーザのパーソナライズ機能を向上
- 「Oracle Enterprise Manager 10g」との連携やモバイル分析機能の強化、ワークロード管理の自動化、セキュリティの強化によってTCOを削減
このほか、「Oracle Business Intelligence Publisher」を通じて高度なパブリッシング/レポーティング機能を提供する。財務諸表や行政への申請書、請求書、注文書、ラベル、小切手、電子文書(EFT/EDI)など、様々な文書を作成できるとのことだ。
同社の製品および、他社製のデータベースへの連携/対応状況は以下の通りだ。
- 「Oracle Applications」「Oracle Database」「Oracle Fusion Middleware」との連携機能を搭載
- 「Oracle Database 10g Enterprise Edition」のOLAPオプションと連携することで、OLAPキューブのデータを保存/閲覧/分析できる
- 「Oracle Virtual Directory」および「Oracle Internet Directory」と連携による認証/セキュリティ機能の向上
- 「Oracle Fusion Middleware」との連携によるサービス指向アーキテクチャ(SOA)のサポート
- IBM DB2、Microsoft SQL Server、NCR Teradataの最新リリースを含め、多くのデータベース製品をサポート
- サードベンダー製品のネイティブAPIや多次元データソースへのサポートを拡大したほか、SAP Business Information WarehouseのネイティブAPIへ対応
価格は、1プロセッサあたりのライセンスで2,953万1,250円、または1利用ユーザあたり19万6,875円(最小50ユーザ)となっている。
(ThinkIT編集局 神保 暢雄)