Qt Companyは9月30日(現地時間)、クロスプラットフォームのアプリケーション開発フレームワーク「Qt 6.12」をリリースした。
「Qt」は、C++やQMLを使用してGUIアプリケーションなどを開発するためのフレームワーク。Windows、macOS、Linux、Android、iOS、組み込みLinux、WebAssemblyなどに対応し、オープンソースライセンスと商用ライセンスで提供されている。
「Qt 6.12」は、安定性と長期運用を重視した新しいLTSリリース。商用版では5年間の保守が提供される。QMLのホットリロード、GPUアクセラレーションを利用する2D描画機能、UIスタイル管理、モデル/ビュー、グラフ、モバイルおよび組み込み環境などが強化された。
「Qt 6.12」のハイライトは次の通り。
〇QMLエンジンにホットリロード機構を追加し、実行中のUIへ編集内容を反映可能に変更
〇GPUで2D描画を高速化するQt Canvas Painterを正式サポートへ移行
〇HTML Canvasに似たQML API「Canvas2D」をTechnology Previewとして追加
〇Qt WidgetsとQt Quickの外観を一元管理するQt Labs StyleKitを追加
〇Qt Graphsに対数軸、ズーム、パン、CanvasPainterを利用する描画バックエンドを追加
〇QRangeModelに並べ替え、ドラッグ&ドロップ、高速な内容検索を追加
〇Qt gRPCでクライアント側の圧縮と受信メッセージのサイズ制限に対応
〇「qmlpreview」とQt CreatorからQMLのライブプレビューを利用可能に変更
〇HarmonyOS 6.1/OpenHarmony APIレベル23への対応をTechnology Previewとして追加
〇AndroidのターゲットをAPIレベル37へ更新し、予測型「戻る」ジェスチャーに対応
〇同一内容のリソースを「rcc」がSHA-256で判定して重複排除するように変更
〇XML出力へ任意のマークアップを挿入できる問題を修正(CVE-2026-15037)
など。
「Qt 6.12」は、Webサイトからダウンロードできる。
(川原 龍人/びぎねっと)
[関連リンク]
リリースアナウンス
What's New
この記事をシェアしてください
