日本IBM、管理が容易で価格を抑えたエントリー・ストレージを発表
日本IBMは11月7日、ディスクの使用率を向上させる機能を標準搭載し、運用管理や構成が容易なエントリーモデルのディスクストレージ製品「IBM Storwize V3700(以下、V3700)」を発表した。
V3700は、上位機種「IBM Storwize V7000(以下、V7000)」が提供する、リアルタイム・データ圧縮機能と異機種ストレージ接続機能を除く、豊富な機能を利用できる。V7000の適用規模よりも小規模な環境向けに価格を抑えたモデルで、中堅企業や、業務部門単位での活用に適する。V3700の最小構成価格は1,227,200円(税別)で、本年11月23日より出荷を開始する。
V3700は、システム環境の変化に応じて、サーバー稼働中でも、SSDや高速HDD、大容量HDDといったストレージ階層間でデータを再配置できる「階層型ストレージ管理(ILM)機能」や、限られたストレージ容量を効率よく使用するための「シン・プロビジョニング機能」を標準搭載している。
ディスクの使用状況などが直感的に把握しやすく、操作が容易な日本語対応の管理画面を備えており、IT管理者が不足している中堅企業でも、ストレージの運用負荷を抑えることができる。
ディスク拡張ユニットを接続することにより、物理容量で最大180TBまで管理できる。例えば、小さな構成で導入し、データ量やワークロードの増加など、ユーザーのニーズに合わせて拡張していくことが可能。ユーザーの作業負荷が高く、システムを長時間停止して行うことが多いデータ移行作業においても、サーバー稼働中にデータを移行させる機能を提供することで、他社ストレージ製品を含む既存のストレージ装置からV3700へ、容易に移行することが可能となっている。
ディスクの利用率を向上させ、さらなるITコストの低減を図るために実施するストレージ簡易診断サービス「SMASH(スマッシュ)」も、V3700に対応し、当製品を利用した場合の効果を導入前に把握できるようにした。SMASHは、日本IBMおよびIBMビジネス・パートナーから無償で提供される。SMASHで行う簡易分析に基づいて、ストレージ装置や必要容量を判断することにより、将来にわたるストレージの追加投資を抑えることができる。
V3700への移行をさらに容易にするため、リース期間満了時における残存価値に応じた、低価格なリース支払プラン「Fair Market Value リース(FMVリース)」を、信用審査を通過した場合に提供する。また、本年12月31日までにV3700を導入し、リース契約を締結した場合に、支払い猶予期間を最大3ヶ月までを設けるプログラムや、移行に際して不要となるストレージ製品をIBMで買い取るサービスも提供する。
日本IBM
http://www.ibm.com/jp/
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