ラッカス、キャリアクラスのWLANサービスを迅速に構築・展開するWLANコントローラー仮想化ソリューションを発表

2014年6月4日(水)

ラッカスワイヤレスジャパンは5月28日、キャリアクラスの仮想化ワイヤレスLANコントローラー「Ruckus virtual SmarCell Gateway(以下、vSCG)」を発表した。価格はオープンプライス。Ruckus vSCGにより、高いスケーラビリティと堅牢性を備えるクラウドベースのWLANサービスが簡単に構築可能となる。

Ruckus vSCGは、WLANのコントローラー機能をクラウド上で実現したい移動体通信事業者、MSO(CATV運営会社)マネージドサービスプロバイダー、そして大規模エンタープライズ向けの、キャリアクラスの機能を備えた業界初のNFV(ネットワーク機能の仮想化)ソリューションで、アプライアンスベース製品であるRuckus SCG 200と同等の機能を提供する。

Ruckus vSCGは、Ruckus Smart Wi-Fi ZoneFlex アクセスポイントの使用を前提に設計されており、KVM(カーネル仮想化基盤)もしくはVMware vSphereの仮想化環境においてバーチャルアプリケーションとして動作する。Ruckus vSCGは、ヨーロッパ電気通信標準化協会(ETSI)が定めるNFVアーキテクチャに基づいて設計されたラッカス初のモジュールで、インフラレイヤー上で動作するRuckus仮想化アプリケーションの管理と処理を行うRuckus VNF(仮想化ネットワーク機能)サービスマネージャーに実装されており、オープンソースのOpenStackを活用した仮想化インフラ管理機能が含まれる。Ruckus VNFサービスマネージャーにより、Ruckus仮想化アプリケーションの構築と管理を簡素化することができる。また、Ruckus vSCGは標準準拠のオープンAPIを通じて、サードパーティーのVNFマネージャーによっても管理することができる。

コントローラレスのクラウドベースWLANサービスは、そのサービスの提供元により管理されることが多い一方、Ruckus vSCGはエンドユーザーサービスを提供する企業による管理と制御が可能で、各企業のサービス品質保証(SLA)に基づく柔軟な管理が可能。

Ruckus vSCGは、占有、マルチテナント環境をサポートするため、顧客の要望に即した柔軟なサービスを提供することが可能。また、マネージドWLANサービスを利用する顧客にとっても、必要に応じて拡張ができる柔軟性を提供する。


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