ラッカス、キャリアクラスのWLANサービスを迅速に構築・展開するWLANコントローラー仮想化ソリューションを発表
ラッカスワイヤレスジャパンは5月28日、キャリアクラスの仮想化ワイヤレスLANコントローラー「Ruckus virtual SmarCell Gateway(以下、vSCG)」を発表した。価格はオープンプライス。Ruckus vSCGにより、高いスケーラビリティと堅牢性を備えるクラウドベースのWLANサービスが簡単に構築可能となる。
Ruckus vSCGは、WLANのコントローラー機能をクラウド上で実現したい移動体通信事業者、MSO(CATV運営会社)マネージドサービスプロバイダー、そして大規模エンタープライズ向けの、キャリアクラスの機能を備えた業界初のNFV(ネットワーク機能の仮想化)ソリューションで、アプライアンスベース製品であるRuckus SCG 200と同等の機能を提供する。
Ruckus vSCGは、Ruckus Smart Wi-Fi ZoneFlex アクセスポイントの使用を前提に設計されており、KVM(カーネル仮想化基盤)もしくはVMware vSphereの仮想化環境においてバーチャルアプリケーションとして動作する。Ruckus vSCGは、ヨーロッパ電気通信標準化協会(ETSI)が定めるNFVアーキテクチャに基づいて設計されたラッカス初のモジュールで、インフラレイヤー上で動作するRuckus仮想化アプリケーションの管理と処理を行うRuckus VNF(仮想化ネットワーク機能)サービスマネージャーに実装されており、オープンソースのOpenStackを活用した仮想化インフラ管理機能が含まれる。Ruckus VNFサービスマネージャーにより、Ruckus仮想化アプリケーションの構築と管理を簡素化することができる。また、Ruckus vSCGは標準準拠のオープンAPIを通じて、サードパーティーのVNFマネージャーによっても管理することができる。
コントローラレスのクラウドベースWLANサービスは、そのサービスの提供元により管理されることが多い一方、Ruckus vSCGはエンドユーザーサービスを提供する企業による管理と制御が可能で、各企業のサービス品質保証(SLA)に基づく柔軟な管理が可能。
Ruckus vSCGは、占有、マルチテナント環境をサポートするため、顧客の要望に即した柔軟なサービスを提供することが可能。また、マネージドWLANサービスを利用する顧客にとっても、必要に応じて拡張ができる柔軟性を提供する。
ラッカスワイヤレスジャパン
その他のニュース
- 2024/12/16 デスクトップ環境「Xfce 4.20」リリース
- 2024/12/16 「KDE Frameworks 6.9.0」リリース
- 2024/12/15 オープンソースのライブ配信ソフトウェア「OBS Studio 31.0」リリース
- 2024/12/15 CentOS Project、「CentOS Stream 10」を発表
- 2024/12/15 オープンソースの監視ソフトウェア「Zabbix 7.2.0」リリース
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- TackerはVNFFGの柔軟性が向上
- ウインドリバー、NFVプロジェクトでチャイナモバイルと協業
- クラウドべースのセキュリティを展開するウェブルートがMSP向けのプログラムを発表
- NTTのSD-WAN、CloudWANの開発者に聞いた既存のSD-WANとの差別化ポイントとは?
- KubeCon Europe、テレコムオペレータを集めたTelecom User Groupは議論百出
- OpenStack TackerによるNFVオーケストレーション
- Neutron最新動向: 活発なサブプロジェクトに注目
- UCアプリ前編(プレゼンス、Web会議など)
- 日本HP、PoE+スイッチ機能搭載無縁LANコントローラーを発表
- ジュニパーネットワークスとCANONICAL、OpenStackベースのクラウドソリューションを提供