SUSE、サーバ管理ソリューションの最新版、「SUSE Manager2.1」を発表

2014年6月26日(木)

ノベルは6月23日、SUSE Linux Enterprise ServerとRed Hat Enterprise Linuxの両製品を管理することができる、Linuxサーバ管理ソリューションの最新版「SUSE Manager 2.1」の提供開始を発表した。SUSE Manager 2.1では、ユーザビリティ、プロビジョニング機能、コンプライアンス/セキュリティ、電力管理機能が強化されており、これらの機能が統合されることで、データセンターの複雑性や顧客コストを、これまで以上に軽減できる。

SUSE Manager 2.1は、アセット(資産)管理、プロビジョニング、パッケージ管理、パッチ管理、構成管理、再配置機能に対応しており、Linux環境で包括的なライフサイクル管理を実現する。SUSE Managerを使用し、システムの状況を監視しつつ、コンプライアンス、規制、セキュリティの各種要件に対応することで、管理者が迅速かつ適切な対応を取る上で欠かせない情報が得られる。価格は市場推定価格600,000円(1年間のサブスクリプション)から。

また、オープンソースプロジェクトとして定評のある「Spacewalk」のバージョン2.1をベースとしており、以下の特長とメリットがある。

Webユーザインターフェイスの向上:小型画面向けの閲覧機能が向上しており、モバイルデバイスを使用し、より効率的なシステム管理が可能。SUSEの開発した新たなインターフェイスは、アップストリームとして、「Spacewalk」プロジェクト向けにコードの無償公開が行われている。

アクションチェーン機能:管理者は関連する管理アクションをワンステップに一元化し、実行することで、時間を節約し、生産性を向上できる。

セットアップウィザードの改善:管理者はSUSE Managerを最大限機能させる上で欠くことのできない構成を基本ステップを通じて、より簡単・迅速にインストールすることが可能。

無人ベアメタルプロビジョニング機能:顧客は、IPMI(Intelligent Platform Management Interface)プロトコルを通じて、ベアメタルシステムの電源のオン/オフおよび再起動を行うことができる。これにより管理者は、システム障害時に遠隔地に導入されたサーバをより効果的にコントロールし、電力コストを削減しつつ、未使用サーバのセキュリティを向上できる。

OpenSCAP(SCAP - Security Content Automation Protocol - のオープンソース実装):OpenSCAPは、エンタープライズシステムのセキュリティを維持するための標準アプローチ。顧客企業は、構成と脆弱性のスキャンを実行し、SCAPのスキャン間で容易に比較を行い、セキュリティを向上させつつ、コンプライアンスチェックを簡単に行うことが可能。

使い勝手に優れた、CVE(Common Vulnerability and Exposures)データのインターフェイス:脆弱性の管理、セキュリティの測定、コンプライアンス対応を自動化するほか、セキュリティの脆弱性を短時間で特定することで、IT部門のセキュリティを向上できる。また、システムの脆弱性やエクスポージャーに対し、体系的なアプローチを実装することで、パッチ管理を向上できる。

パッケージロック機能:パッケージをロックすることで、新しいパッケージや古いパッケージによる上書きを禁止できる。これにより、ミッションクリティカルなアプリケーションのステータスが維持され、不要な変更から保護できる。


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