レッドハット、エンタープライズオペレーティングシステムを再定義する「Red Hat Enterprise Linux 7」を発表
レッドハットは7月10日、オープンハイブリッドクラウドの基盤、および、エンタープライズアプリケーション基盤として「Red Hat Enterprise Linux 7」を提供することを発表した。Red Hat Enterprise Linux 7は、現在のデータセンターの課題、そして次世代のニーズにも応えられる瞬敏なIT基盤として、アプリケーションのコンテナからクラウドサービスまで、エンタープライズITのニーズを実現する。
10年以上前に市場に投入されたRed Hat Enterprise Linuxは、優れたパフォーマンスや強固なセキュリティにより、エンタープライズLinuxプラットフォームとして業界の標準となった。Red Hat Enterprise Linuxは、2013年度のFortune 500社中90%以上のクリティカルな基盤として利用されている。
物理サーバーから仮想マシンへの移行が進み、さらにIaaS(Infrastructure-as-a-Service)とPaaS(Platform-as-a-Service)の導入が進むにつれて、エンタープライズデータセンターは堅牢であることに加え、ビジネスニーズに合致するために常に変化へ対応する俊敏性が求められるようになった。また、複雑で多様なシステムの集合体となった異種混合環境へ、包括的で接続性の高い統一された基盤から、ITのイノベーションのメリットを享受できるように統合する必要がある。Red Hat Enterprise Linux 7はこの統合の役割を果たし、物理システム、仮想マシン、クラウドにまたがるオープンなコンピューティングであるオープンハイブリッドクラウドの実現に向けた基盤となるプラットフォームを提供する。
Red Hat Enterprise Linux 7には以下のような新機能が含まれる。
- Linuxコンテナによるアプリケーションの開発、配備、ポータビリティ、分離の強化を開発/テスト/本番環境向けに提供し、物理/仮想/クラウド環境での実行
- XFSをデフォルトのファイルシステムとし、500 Tbまで拡張可能なファイルシステムの大幅な強化
- Microsoft Active DirectoryユーザーがMicrosoft WindowsドメインとRed Hat Enterprise Linuxドメインが混在した環境において、セキュアなアクセスを容易に実現する連携強化
- プラットフォームとコンテナで統合され、強力でセキュアなアプリケーションラインタイムと開発、展開、そしてトラブルシューティングツール
今後のITモダナイゼーションを牽引する新機能の提供だけではなく、Red Hat Enterprise Linux 7は安定性の向上を通して、現在の技術的ニーズにも効率的に対応する。複雑なシステム、オンデマンドサービス、およびセキュリティに対する要求が拡大している中、ITチームは数多くの分断された専用ツールを利用せずに、効果的な管理、そしてスケーラビリティへの対応が必要になる。Red Hat Enterprise Linux 7は、以下の機能によってこれらのニーズに対応する。
- プロセス、サービス、セキュリティ、その他のリソースを中央集中的に管理するための、systemd等の新しいツール
- 最大限の性能と高いスケーラビリティを実現するための組み込まれたパフォーマンスプロファイル、チューニング、および測定機構
- 効率的なシステム管理と設定を実現するOpenLMIにより、統一化された管理ツールと業界標準の管理フレームワーク
- 意図しない干渉や悪意のある攻撃からコンテナを守るために、アプリケーションの隔離とセキュリティの強化
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