NTTデータ、「Hinemos」のレポーティングオプションを提供開始
NTTデータは9月29日、OSS統合運用ソフト「Hinemos」にて蓄積しているシステム稼働情報やジョブ制御情報を稼働状況レポートとして出力し、ユーザーのキャパシティー管理や業務分析を可能にする、「Hinemosレポーティングオプション」(以下「レポーティングオプション」)を提供開始した。
Hinemosおよび本オプションを利用することで、オンプレミス環境、仮想化環境、クラウド環境などを組み合わせた複雑なICTインフラに対しても、システム稼働情報やジョブ運用情報を一元的に収集・蓄積し、現状や推移を可視化したレポートを簡単に自動で作成・配信ができるようになる。
近年利用が急速に進む仮想化、クラウド環境のメリットを享受するためには、シビアかつ迅速なリソース管理が求められる。ユーザーは、Hinemosにより、情報収集・見える化・分析・リソース再配置というサイクルをスピーディーに回すことが可能になり、仮想化、クラウド環境が持つメリットを最大限に活用したICTインフラを実現することができる。
レポーティングオプションは、Hinemosが蓄積している各種データ(システム稼働情報やジョブ制御情報)を自動で集計し、稼働状況レポートとして簡単に任意の相手に配信できるオプション製品。これにより、ユーザーは複雑なICTインフラ環境においても、さまざまな情報を一元的に集約し、ICTインフラの現状や推移を迅速に把握できるようになり、リソースの過不足の分析と最適なリソース量の変更および再配置までのサイクルをスピーディーに回すことが可能となる。
レポーティングオプションが提供する各種レポートテンプレートは以下の通り。
- 性能概要/詳細レポート
CPU、メモリ、ネットワークI/O等のシステムリソースを各種グラフで表示する。 - イベント概要/詳細レポート
イベントの重要度比率や日別件数をグラフや表で表示する。システムを構成する要素ごとに障害などのイベント発生の分布を直感的に把握でき、システムで生じているさまざまな問題の分析や解決につながり、システム全体の安定化に活用できる。 - ジョブ実行/詳細レポート
ジョブの実行結果とともに実行時間帯をガントチャート形式で表示する。ジョブが集中している時間帯やノードを把握することで、開始時間の分散や実行ノードの見直しを図るなど、ICTインフラ全体を最大限に活用したジョブ運用による業務の改善が期待できる。 - クラウド・仮想化環境専用レポート
収集したリソース状況をクラウドや仮想化ソフトの単位で集計表示し、負荷の集中や空きなどの偏りをヒートマップという形で提供。従量課金制のクラウドサービスに関しては課金情報と合わせて分析することが可能。
また、レポートの作成を定期スケジュールとして登録することで、週次や月次など決まった期間のレポートを自動で作成し、あらかじめ設定したメールアドレス宛てに添付ファイルとして配信できる。
Hinemosで管理している複数のシステムに対し、参照可能な範囲をユーザーごとに指定できる。システム担当者ごとの個別レポートを作成することで、担当者間の独立性やセキュリティーを確保することが可能。
本オプション利用以前に導入しているHinemosからも、既存のシステムやデータに影響を与えることなくレポートを作成できる。
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