CTC、次世代クラウド技術を研究・開発するCloud Innovation Centerを開設
伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)は2月3日、IoT(Internet of Things)、モバイル、ビッグデータ、ソーシャル、セキュリティ分野の拡大に対応して、長年のクラウドサービス提供や既に先行している研究・開発から得たノウハウを集約し、次世代アプリケーションおよびプラットフォームを研究・開発する「Cloud Innovation Center(クラウド・イノベーション・センター)」を50名規模で4月に立ち上げると発表した。
ハイブリッドクラウド、複数プログラミング言語を使用したアジャイル開発などを主軸に、予測不可能な変化にも対応できるITシステムを研究し、アプリケーション開発技術とインフラ技術を併せ持つエンジニアを、Cloud Innovation Center の50名が中核となり全社的に数百名規模で育成する。CTCの技術力の強化と新たなITサービスビジネスの創出を狙うと共に、オープンソースソフトウェア(OSS)への取り組みを通してIT市場に貢献していく。
CTCは既に2013年から、クラウドOSであるOpenStack上で、アプリケーション自身が処理内容に合わせて自動的にインフラを制御する仕組みとしてRACK(Real Application Centric Kernel)の開発に着手しており、オープンソースとして公開している。
近年、インターネットやスマートデバイスの生活への浸透に伴いIT技術や環境の変化が加速している。デバイスの普及に伴う管理システムの構築をはじめ、在宅勤務やBYODに関連する、働き方の変革を目的としたITの活用、ロボット技術の導入による作業の効率化など、社会のニーズやコミュニケーション、取り扱うデータが多様化しており、変化に合わせて柔軟でタイムリーなサービスの投入やシステムの変更が求められている。
Cloud Innovation Centerは、IoT、モバイル、ビッグデータ、ソーシャル、セキュリティなどの分野で基盤となるクラウド技術について、全社的にエンジニアを育成し、CTCの技術力強化とIT市場におけるCTCのプレゼンスの向上を狙う。クラウドOSであるOpenStack、複数の言語や複数のデータ仕様に対応したオープンソースのPaaS基盤、継続的にアプリケーションを開発・改善していくアジャイル開発を主軸に据え、今後のITシステムのあるべき姿について研究し、事業化を検討する。
さらに、OpenStackやPaaS基盤などに関連するOSSコミュニティへの貢献を行い、クラウド市場の活性化と発展を担うことで、顧客のビジネスに役立つIT環境を提供していく。
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