アバイア、オープンなSDNアーキテクチャを発表
米アバイア・インク(以下、アバイア)は3月3日、新たなオープンなSoftware Defined Networking(SDN)アーキテクチャを発表した。Avaya SDN Fxアーキテクチャは、「connect anything, anywhere」のシンプルさを実現する最初の取り組みで、ダイナミックなアプリケーションで求められる、俊敏なネットワーク構築で企業を支援する。Avaya Fabric Networking Technologyを基盤に構築されたAvaya SDN Fxアーキテクチャは、多くのベンダーがアプローチとして採用する、ソフトウェアやハードウェアがいくつも重なった目に見えない複雑性を一切持たず、SDNの実現に向けた新たな製品や機能を完全なソリューションとして提供する。
アバイアによる最近の調査によると、ITプロフェッショナルの99%はSDNをデータセンター外へ拡張したいと希望しているものの、93%の人が現在それを実現するには非常に、またはかなり制約があると答えている。また、ITプロフェッショナルがSDNで解決しようとしている課題のうち、80%はSDNを導入するには、プログラミングを簡素化する必要がある点を強調している。
Avaya SDN Fxアーキテクチャでは、Avaya Fabric Networking Technology向けの以下の新製品および機能を提供する。
- Open Networking Adapter
イーサーネットポートと、医療機器、製造用機械、支店のスイッチなどのあらゆるデバイスのプラグ・アンド・プレイのネットワーク接続を実現する、初めてのOpen Networking Adapter (ONA)。IT以外の担当者向けで、カードデッキほどの大きさのアプライアンスから、ネットワーク全体のQoSをカスタマイズした仮想パスをプロビジョニングし、数千のデバイスのシンプルかつ強力な管理を可能にし、セキュリティのリスクも低減する。 - Fabric Orchestrator
SDNコントローラーとして、初めてユニファイド・マネジメント・インスタンスに組み込まれたアプライアンスで、イーサーネット・ファブリックの管理・オーケストレーションだけでなく、North-South(縦方向)のインターフェースのSDNコントロールを行う。OpenFlow、OpenDaylightおよびOpenStackに対応。 - Fabric Extend
Avaya Fabric Connectの新機能で、機能を損失せず、あらゆるIPベースのネットワーク上でのファブリック・ネットワーキングの拡張性を実現する。既存のネットワーキング技術への投資も保護しつつ、データセンターやキャンパス、支店などの間のFabric Connectの戦略的な展開を実現する。アバイアのSDN Fxアーキテクチャは、IT部門がSDNに求める様々な期待に対応すべく、3つの主要な考えに基づき構築されている。
- コアの自動化により、単一のネットワーク全体のイーサーネット・ファブリックの利点を生かし、ネットワーク・ホップごとのマニュアル設定を不要にすることで、エラー発生の可能性を減らし、サービス開始までの時間を短縮する。
- オープンなエコシステムで、オープンなインターフェースとオープンソースのカスタマイズ・ツールを組み合わせた標準ファブリック・プロトコルを採用し、変化し続ける事業要件に正確かつ柔軟、そして迅速なIT部門からの対応を可能にする。
- イネーブルド・エッジは、データセンターからユーザー・エッジより先へのファブリックの拡張を活用し、アプリケーション、デバイス、そしてユーザーがネットワークのあらゆる場所でシンプルに接続でき、シームレスなやりとりを可能にすることで、より俊敏で生産的なビジネス環境を創造する。
Avaya SDN Fx アーキテクチャは、拡大し続けるInternet of Thingsに接続したデバイスのセキュリティとモビリティの対応など、幅広い使用方法に対応可能だ。病院や製造業、カジノなどの環境では、より高い安全性が求められるデバイス、ネットワークにつながったモバイル接続に囲まれており、ネットワークの他の部分も、ネットワーク自体がトリガーとなる脅威の可能性からの保護を強化する必要がある。同様に、自宅で作業をするコンタクトセンターのエージェントにも、顧客情報へのより安全なアクセスを提供し、ITセキュリティ・ポリシーに従うため、専用のリソースが必要となり、高価な運用上の負荷がかかっている。Avaya SDN Fxアーキテクチャでは、小型のネットワーク・アダプタで、自動かつ動的な接続、モビリティ、デバイスまたはユーザーのアイデンティティ単位でネットワークのセキュリティ・レベルを提供する。アダプタは、環境から離れるとリセットされ、無効になる。そうすることで、IT担当者のインストールの負荷をなくし、エンドユーザーは単にアダプタを接続し、自動プロセスでデバイスの設定をするだけで済む。
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