クライスラー「ポータル」に秘められたパナソニックの驚くべき技術とは
自動運転車、未来感に溢れたキャビン、人相認識…
これらは、自動車関連のテクノロジーに我々が期待しているものの一部である。そして我々は、CES 2017でパナソニックがもつ自動車テクノロジーに触れる機会に恵まれた。その中でも特に大きな発見といえば、クライスラーの新電気自動運転車「ポータル」だろう。
これは、レベル3の自動運転機能を備えており、「テクノロジーに関する豊富な経験と環境に対する高い意識、そしてコストに敏感なミレニアル世代(1980〜2000年頃に生まれた世代)」に向けて開発されたものだ。
関連記事:普及まであと数年、知っておかないとマズイ「車の自動化レベル」とは?
この驚くべきキャビンは、パナソニックとクライスラーが手を組んで作られたものだが、喜ぶべきことに使われているテクノロジーは今日すでにあるものだという。そうは思えないほどに、ポータルは未来の生活を感じさせるテクノロジーで彩られている。
車に入ると人相認識カメラが起動し、車内の乗客それぞれを特定する。そして、それぞれの好みの音楽やその他の趣向に合わせた設定が読み込まれ、パーソナライズされた“ドライビングエクスペリエンス”が提供される。乗車してしまえばその後は、ハイマウントタイプのディスプレイから車に付属された多種多様なテクノロジーを楽しむことができる。
たとえば、このディスプレイには乗客毎にパーソナライズされたコンテンツや空間認識情報などが表示される。表示されるこれらの情報には、車内だけでなく車外で何が起こっているかについての計測値も表示されるのだから驚きだ。
ドライビングエクスペリエンスの向上についていうと、なんと言っても「Personal Zonedオーディオ」だろう。このテクノロジーは、乗客それぞれに音響空間を作り出すことができる。これが何を意味するかというと、それぞれの座席の閉じた音響空間で、周りに干渉することなく音楽を楽しむことができるということだ。まるで現実とは思えない。
ポータルは、ホームオートメーション操作機能をも持っている。スマートホームに興味があるのであれば、パナソニックのテクノロジーにより家路の途中や夜の外出時であっても、これまでになく簡単にこれらの操作をおこなうことが可能だ。ポータルの中央に設けられたHomeセクションからスマートホームデバイスの操作ができ、温度調整から鍵の開閉まであらゆることが指先1つで可能だ。
これら技術が1つの車に詰め込まれていることには、じつに驚かされる。クライスラー「ポータル」は、まさに未来からやってきた何かだ。これに使われているテクノロジーが、今日すでにあるものだということにも驚かされる。
パナソニックとクライスラーがポータルに込めたすべてのものは、今すぐにでも使えるものなのだ。ここでの話は2025年までに実現される何かについてではなく、今日明日のことだ。これらの技術が詰め込まれた自動運転車に乗る日を想像してみるといい。
パナソニックの交通イニシアチブについてのさらなる動画は、ここから見ることができる。ぜひとも確認してみてほしい。
DOM ESPOSITO
[原文4]
連載バックナンバー
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- リレーショナルデータベース「SQLite 3.17.0」リリース
- リレーショナルデータベース「SQLite 3.45.3」リリース
- リレーショナルデータベース「SQLite 3.14.0」リリース
- リレーショナルデータベース「SQLite 3.24.0」リリース
- リレーショナルデータベース「SQLite 3.33.0」リリース
- リレーショナルデータベース「SQLite 3.20.0」リリース
- リレーショナルデータベース「SQLite 3.10.0」リリース
- リレーショナルデータベース「SQLite 3.11.0」リリース
- リレーショナルデータベース「SQLite 3.25.0」リリース
- リレーショナルデータベース「SQLite 3.25.0」リリース