Virtual Server 2005 R2で次期Windows Server環境を試す 3

Virtual Serverを理解する(前編)

Virtual Serverを知る   ここでは、実際にVirtual Serverを使って仮想環境を構築していく前に、基本的なVirtual Serverの機能などを見ていきたいと思います。ホストOSとゲストOS   Virtual Serverでは、Virtual Serverをインストールし

小野 雄太郎

2006年11月15日 20:00

Virtual Serverを知る

   ここでは、実際にVirtual Serverを使って仮想環境を構築していく前に、基本的なVirtual Serverの機能などを見ていきたいと思います。

ホストOSとゲストOS

   Virtual Serverでは、Virtual Serverをインストールした物理PCのシステムと、Virtual Serverの中で動いている仮想環境のシステムを、それぞれ「ホストOS」と「ゲストOS」と呼んでいます。ホストOS上でゲストOSのインスタンスが 動作する、ということになります。また、ゲストOSとその仮想環境の設定も含め、まとめてこれを「バーチャルマシン」と呼ぶこともあります(図11)。

ホストOSとゲストOSの関係
図11:ホストOSとゲストOSの関係

 

バーチャルネットワーク

バーチャルネットワーク
図12:バーチャルネットワーク

   バーチャルネットワークは、バーチャルネットワークを割り当てたゲストOS間のみ通信ができるように設定することも、ゲストOS間だけでなく Virtual Server外部のネットワークと通信できるように設定することもできます。バーチャルネットワークを巧みに組み合わせることで、ゲストOSを物理ネット ワークから安全に隔離して保護することも可能です。

 

バーチャルDHCPサーバー

   バーチャルネットワークに接続されたゲストOSのために、バーチャルネットワーク内にIPアドレスを配布するDHCPサーバーをVirtual Serverは持っています。このDHCPサーバーを有効にしてバーチャルネットワークで利用すれば、ゲストOSへ簡単にIPアドレスを割り当てることが できます(図13)。

バーチャルDHCPサーバーが有効
図13:バーチャルDHCPサーバーが有効
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

 

バーチャルNIC

   ゲストOSからネットワークに接続するには、バーチャルNICと呼ばれる仮想NICをゲストOSに割り当てます。このバーチャルNICを割り当てると、ゲストOSには通常のネットワークアダプタがシステムに追加されたように見えます。

   このNICを利用してゲストOSは通信を行います。Virtual ServerでバーチャルNICとバーチャルネットワークを対応付け割り当てることで、バーチャルNICがどのバーチャルネットワークに接続されるかが決 まります。この設定を変更することで、ゲストOSが接続するネットワークを簡単に制限できます。なお、バーチャルNICはゲストOS 1つにつき4つまで割り当てることができます。

この記事をシェアしてください

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る