Virtual Server 2005 R2で次期Windows Server環境を試す 7

Active Directory環境の準備

Active Directory   ゲストOSをドメインコントローラとしてActiveDirectory環境を準備したいと思います。

小野 雄太郎

2006年11月22日 20:00

Active Directory

   ゲストOSをドメインコントローラとしてActiveDirectory環境を準備したいと思います。

   ドメインコントローラを構築するためには固定設定のIPアドレスが必要なため、最初にIPアドレスを仮想NICに設定します。「Initial Configuration Tasks」(図32)から「ConfigurationNetworking」を選択し、ローカルエリア接続のプロパティ、IPv4プロトコルのプロパ ティを開き、IPアドレス(10.237.0.10)、サブネットマスク(255.255.0.0)、DNSサーバーを(10.237.0.10)に設定 します(図33)。


IPアドレスの設定を開始
図32:IPアドレスの設定を開始
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

IPアドレスを設定
図33:IPアドレスを設定
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   続いてコンピュータ名を「Provide computer name and domain」からわかりやすい名前へ変更し、再起動します。

   再起動が終わったらActive Directoryを導入します。「Add roles」を選び「Add Roles Wizard」を起動したら「Active Directory Domain Services」をインストールします(図34)。


Active Directoryをインストール
図34:Active Directoryをインストール
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   すると「Active Directory Domain Services Installation Wizard」が起動し、新しいフォレストを作成(New forest)、ドメイン名の指定、フォレストの互換性レベル設定、追加コンポーネント(DNS Server)の指定があります。すべての設定が終わるとActive Directoryのインストールが実行されます。

セカンダリノード

   続いて2台目のドメインコントローラを準備し、冗長性のある仮想イントラネット構成を作っていきます。そこでWeb管理コンソールから2つ目の新し いバーチャルマシン構成を作成します。続いて差分バーチャルハードディスクを、最初に作成したバーチャルハードディスクを元に作成します。さきほど作成し たバーチャルマシン構成を変更して、いま作成した差分ディスクを利用するように設定します。

   設定が終了したらバーチャルマシンを起動させます。ゲストOSが起動したら、ここでもバーチャルマシン追加機能をインストールします。インストール 後、再起動したらプライマリノードと同じようにIPアドレス(10.237.0.11)、サブネットマスク(255.255.0.0)、DNSサーバーア ドレス(10.237.0.10、10.237.0.11)を設定。コンピュータ名の変更をするとともに、先ほど作成したドメインに参加します(図 35)。


セカンダリノードをドメインに参加させる
図35:セカンダリノードをドメインに参加させる

   再起動したらActive Directoryのインストールを開始します。

   Active Directoryのインストールでは、既存のドメインに追加(「Existing forest」-「Existing domain」)を指定し、ドメインコントローラの追加に必要な管理者権限などを一通り指定して、2台目のドメインコントローラとしてインストールします (図36)。


既存のドメインに追加
図36:既存のドメインに追加
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

   以上でActive Directory環境の2台のドメインコントローラを作成することができました。

この記事をシェアしてください

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る