サーバに関する知識を広めよう
サーバに関する知識を広めよう
サーバ運用に関する人気過去記事を紹介する当コーナー。第3回となる今回は「サーバ関連の知識を磨く!」と題し、サーバ構築やサーバ仮想化技術といった、サーバに関連するノウハウやテクニック、情報をまとめた連載記事を紹介する。
サーバの構築・運用に関する知識を深める一助となれば幸いである。
| サーバに関する5つの視点 |
| サーバ構築入門編 |
| Mac OS X Serverでのサーバ構築を考える |
| サーバ構築のノウハウを知る |
| 様々なシステムの構築を考える |
| サーバ仮想化の基礎知識 |
サーバ仮想化の基礎知識
1台のサーバを論理的に分割し、複数の仮想的なサーバを作り出すサーバ仮想化技術は、リソースの有効活用、運用コストの削減といった理由で注目を集めている。ここでは、サーバ仮想化技術に関連する連載を紹介しよう。
第1回:x86サーバのコンソリデーションの課題と目標
著者:日本ヒューレット・パッカード 森田 宏
はじめに
ある程度以上の規模の企業では、管理しきれていないx86サーバが相当数存在している。大量に散在するx86サーバを減らして集約することで、管理 工数を下げたいという希望を管理者からよく耳にする。比較的管理が行き届いている企業であっても、利用率の低いサーバが数多く存在しているということが一 般的だ。そのような状況をx86サーバで多く見られる理由は、x86サーバの特性と導入されてきた経緯が密接に関係している。
これらの問題を解決に近づける1つの方法としてコンソリデーション(統合)があげられる。x86サーバのコンソリデーションを検討する場合には、リ ソースの有効利用としてのコンソリデーションと、管理の省力化としてのコンソリデーションという両面を見ていく必要がある。
第1回目の今回は、管理しきれない低い利用率のサーバが増えてしまった背景について整理し、サーバのコンソリデーションをどのように進めていくかを 紹介していく。また本連載の第2回ではサーバのコンソリデーションを行う上で有効なツールとなるブレードサーバによる統合化と自動化について、第3回では ブレードサーバによる仮想化のテクノロジーの活用について解説する。
第1回:仮想マシンとサーバ仮想化について
著者:平 初
サーバ仮想化について
サーバ仮想化は数年前までエンタープライズサーバでしか実現できなかった機能です。近年、IAサーバを使ったサーバ仮想化が注目を浴びています。テクノロジーの進化により安価なサーバでも仮想化が行えるようになったためです。
テクノロジーの進化によりインフラは整いました。しかしながら、サーバ仮想化に対応できる技術者の数は不足しています。仮想サーバを使うだけならば簡単ですが、いざ構築となると仮想化の考え方を理解している必要があります。
そこでまず今回は、仮想マシンとサーバ仮想化について解説します。
仮想マシンとは
まず仮想マシンとは何でしょうか。仮想マシンとは仮想化技術によって物理的なコンピュータを分割し、その中で独立したOSを持って動作する論理的なコンピュータのことをいいます。簡単にいえば1台のコンピュータで2台以上のOSを動かすことです。
仮想マシンを作るには仮想マシンソフトウェア(ファームウェア含む)が必要となります。仮想マシンソフトウェアには大きく分けて以下の3つのタイプの実装方法があります。
- ファームウェアタイプ
- ハイパーバイザータイプ
- アプリケーションタイプ
第1回:セキュアな構成とは
著者:宮本 久仁男
Xen Domain-0の構築
Xenを入れるにあたって、みなさんはそれをどういう環境で動かしていますか?
- それまで使っていたマシンでXenを動かす
- ディストリビューションでサポートしているから、とりあえず動かす
検証のためにXenを動作させるというのであればそれでもいいですが、実際の運用に供する際にもそれと同じ環境を使う、というのは少し考えたほうがよいでしょう。
例えばSUSE 10.0や10.1などでは、GUIによるドメインの管理を行えますが、Domain-0の本来の用途を考えると、GUIは必ずしも必要とはいえません。 むしろ「何が動作しているか」を把握できる「最小限の環境」の方が、Domain-0の構成に適しているといえます。
第1回:サーバ仮想化の背景と種類
著者:野村総合研究所 松本 健
はじめに
近年のITシステムの高度化・複雑化にともない、システムで使用されるサーバ数が増加し、維持管理コストの負荷が増大してきている。また、サーバに はピーク時の負荷に対応するために余剰リソースを搭載しているが、リソースを有効に活用しているとは言い難い。そこで、システムリソースの有効活用による コスト削減や運用負荷の低減に対するニーズが高まってきている。
このようなニーズに対する技術の1つとして、サーバ仮想化技術がある。この技術はユーティリティコンピューティングを実現する基本的な技術としてす でに実用レベルに達しつつあり、一部では既に導入がはじまっている。しかし、サーバ仮想化技術を有効に利用するためには、最適な技術・製品を見極める必要 がある。
本連載では、サーバ仮想化について、背景と関連技術、活用例、技術・製品のチェックポイントの3つに分けて解説する。
第1回:VMware関連基礎用語
著者:デル
はじめに
本連載は2006年6月、デル株式会社が作成した「VMware ESX Server サーバ統合ガイド」の内容を一部抜粋し、転載したものです。VMware ESX Serverによるサーバ仮想化の参考にしていただけますと幸いです。
事前調査から移行作業までの考え方
「サーバを仮想化する」とは、1台の物理的なサーバを論理的に分割し、複数の論理的(仮想的)なコンピュータを作り出してリソースを有効活用するこ とを指す。仮想化技術を用いたサーバ統合は多くのメリットを生み出すが、反面、無計画な仮想化はITインフラストラクチャに対して大きなリスクとなる。
まずは、仮想化技術を有効活用したサーバ統合の正しい手法や考え方を把握していただきたい。
第1回:仮想マシンとOS仮想化とは似て非なるもの
著者:Amelion 土居 昌博
今ブームなのは「仮想マシン」
巷では「仮想化」がブームです。若干意味合いは異なりますが、MacのなかでWindowsが動く「Parallels Desktop for Mac」は、IntelMacに対する購入意欲を大いに引き立てられました。
また仮想マシンを利用するメリットとして、異なるOS環境の製品をデモンストレーションするといった際は、実機を別に用意するのに比べて大変手軽です。ではサーバ仮想化の分野はどのような状況なのでしょうか。
主にサーバ向けの仮想化技術として「VMWare」や「Xen」などの仮想マシンモニタ/ハイパーバイザタイプによる「ハードウェア仮想化」が一般 的に知られています。第1回では敢えてそれらとは異なるアプローチである「OS仮想化」のメリットについて紹介します。
オペレーションシステムの仮想化は、サーバ仮想化において存在感を急増させています。2006年9月に発表されたIDCレポートによると、OS仮想 化ソフトウェアである「Virtuozzo」は、すべての仮想化技術の中で最も急成長しています。また、Gartner Groupの11月のレポートでは、OS仮想化が2010年までに主流になるといわれています。