Eclipseをとことん知るための参考資料
Javaの標準的なIDE(統合開発環境)として確固たる地位を築いたEclipse。2007年6月には最新バージョンのEclipse 3.3もリリースされ、さらに注目を集めている。
ここではEclipseをより深く知るための参考資料として、Think ITで掲載したEclipseに関連する記事を集めて紹介する。
| Eclipseをとことん知るための参考資料 |
| Eclipseをはじめて使う人に |
| Eclipseトップレベルプロジェクトを体感する |
| Eclipseの最大の魅力〜プラグイン〜 |
Eclipseをはじめて使う人に
JavaのIDEとして人気の高いEclipse。その人気の高さは過去記事の多さにもあらわれている。ここでは、それらの中からエントリー向けの 記事2本をピックアップした。Eclipseを使ったことがあるという人も、もう一度目を通してみてはいかがだろうか。
第1回:Eclipse3の概要とインストール
著者:宮本 信二
Eclipseとは
Eclipseは、Eclipse Foundation(http://www.eclipse.org/)で開発されている、オープンソースのIDE(統合開発環境)です。優れた機能を 持つIDEを無償で利用できることで、現在のJava IDE市場で、Eclipseは最も広く利用されています。Eclipseの特徴を理解する上でメリットおよびデメリットを列挙します。
Eclipseのメリット
Eclipseは非常に優れた基本機能を持っていながら、軽快な動作が可能です。また、プラグインにより容易に機能拡張ができるうえ、Java以外の開発環境としても使うことができます。
Eclipseのデメリット
Eclipseだけでは使えない機能があります。そのためにもプラグイン機能があるのですが、相性や安定性が悪いものもあり、多くのプラグインを入れるとそのぶんパフォーマンスが下がってしまう事もあります。
Eclipseの生い立ち
Eclipseは、OTI(Object Technology International)とIBMの競合研究により開発されました。2001年11月にIBMがEclipseをオープンソースに寄贈したときは、 4000万ドル相当の価値と、多くの反響を呼びました。2002年6月に実用レベルのEclipse2がリリースされ、ここから加速度的にEclipse の利用が広まっていきました。2005年1月現在のEclipseは3.0.1で、今年第2四半期にはJDK5.0対応のEclipse3.1がリリース される予定です。
第1回:Eclipseプロジェクト
著者:DTS 木村 真幸(KIMURA, Masayuki)
Eclipseプロジェクト
すべてのEclipse 3.1の新機能は、Eclipseホームページの「New and Noteworthy」と、Eclipseのメニューバーから「ヘルプ → ヘルプ目次」で起動した、ヘルプウィンドウ左メニューの「ワークベンチ・ユーザー・ガイド → 新機能」で確認することができます。
ListやMapといったコレクションライブラリーからオブジェクトを取得するときの煩わしいキャスト(コレクションライブラリーにintを格納す る時にIntegerを生成して格納し、取り出すときはその逆をする)の作業をついに解放してくれる、Genericsや Autoboxing/unboxingなどJ2SE5.0の新機能すべてをサポートしています。