ヴイエムウェア、デスクトップ仮想化を含む統合ソリューション「VMware Horizon Suite」を発表
ヴイエムウェアは2月21日、より柔軟なワークスタイルを実現する包括的なプラットフォームである「VMware Horizon Suite」を発表した。
「VMware Horizon Suite」は、VMwareのデスクトップ仮想化ソリューションと、モバイルワーカーやユーザーの共同作業向けにVMwareが開発したProject Octopus、Project AppBlast、Project AppShift、VMware ThinApp、VMware Horizon Application Manager、VMware Horizon Mobileなどのテクノロジーを組み合わせた、単一の統合ソリューション。
モバイルワーカーをサポートする統合プラットフォームであるVMware Horizon Suiteは、データ、アプリケーション、デスクトップの技術的な分断を解消するように設計されており、これにより、プロビジョニング、管理、エンド ユーザへの提供が容易な統合ITサービスに移行できる。VMware Horizon Suiteには、以下の製品が含まれている。
VMwareが発表したHorizon Workspaceは、データ、アプリケーション、デスクトップを1つの統合的なワークスペースに集約することで、エンドユーザーの利便性を向上し、ITコストを削減する。さらに、あらゆる端末からデータ、アプリケーション、デスクトップへのセキュアなアクセスが可能となる。
Horizon Workspaceを使用することで、IT管理者はアプリケーション、データ、デスクトップを、端末単位ではなく、エンドユーザー/グループ単位で割り当てることができる。また、エンドユーザーは業務で利用するアプリケーションやサービスを自分でプロビジョニングできるため、IT部門の負担が軽減される。その結果、適切なアプリケーション、データ、デスクトップをあらゆるデバイスに迅速に提供するためのIT部門の機敏性と対応力が強化でき、さらに端末などを個別に再構成/再設定する必要がないため、新たな端末、ユーザー、アプリケーションを簡単に追加できる。加えて、それらの管理を統合することにより、ユーザーポリシーの適用/管理を簡素化できるため、ソリューション全体の安全性を常に確保できる。
VMware Horizon View 5.2は、VDIの利用/管理/サービス向けに高度なコントロール機能と優れた柔軟性を提供する仮想ワークスペースを通じて、柔軟なデスクトップサービスを実現し、それにより従来の物理PCを統合管理されたITサービスに変革する。HTML5対応ブラウザを使用したリモート環境のHorizon Viewデスクトップへの簡単かつ新しいアクセス方法により、エンドユーザーは、煩雑なクライアントソフトウェアを事前にインストールすることなく、あらゆるデバイス上から仮想デスクトップとアプリケーションに自由にアクセスできるようになった。ハードウェアアクセラレート3Dグラフィックスにも対応し、最も高度なグラフィカル処理が必要なアプリケーションも仮想デスクトップで実行できるため、CAD/CAMなどの新しい分野でもVDIを活用できる。さらに、Horizon View 5.2はUnityとの連携により直感的でジェスチャ指向の新しいインターフェイスを提供し、現状のWindowsモバイル環境から快適なタブレット端末環境への移行が可能。
VMware Horizon Mirage 4は、デスクトップサービスの管理負荷を大幅に軽減することでITコストを削減すると同時に、オンライン/オフラインの両方の生産性を高める、最適化されたエンドユーザー体験を提供する。Horizon Mirageは、IT部門とエンドユーザーがそれぞれ所有/管理する論理的な階層ごとにPCを分割する階層型イメージ管理ソリューション。Horizon Mirage 4によりIT担当者は、それぞれの階層を個別にアップデートできるため、そのほかの階層の運用を止めることなく、エンドユーザーのデータやアプリケーションを最新の状態に維持することができる。また、アプリケーションを仮想化するThinAppとの統合により、アプリケーションを効率的に集約できるため、よりスムーズなOSの移行や障害時/災害時のバックアップが可能になる。さらに、VMware Horizon Mirage 4に無料で同梱されるVMware Fusion Professionalにより、Mac上で仮想化されたWindows環境までサポートの範囲を広げることにより、エンドユーザーの生産性を改善していく。
VMware Professional Serviceでは、VMware Horizon Suite向けのコンサルティングサービスを通じて顧客はマルチデバイス時代への移行を加速させることができる。VMware Professional Services Consultantsを通じて、ビジネス上のメリットを実現するために、効果的なソリューションの設計/導入に関する専門性や知見を提供する。
VMware Horizon Suiteは2013年第1四半期中に提供開始予定。市場予想価格は、ユーザーあたり32,000円から。それぞれのニーズに応じて個別製品のみを購入・導入することも可能。
http://www.vmware.com/jp/
その他のニュース
- 2024/11/24 ネットワークプロトコルアナライザ「Wireshark 4.4.2/4.2.9」リリース
- 2024/11/22 Oracle、Red Hat Enterprise Linux 9ベースの「Oracle Linux 9.5」をリリース
- 2024/11/22 ReiserFSがLinuxカーネルのサポートを外れる
- 2024/11/22 オープンソースの仮想化プラットフォーム「Proxmox Virtual Environment 8.3」リリース
- 2024/11/22 「Rocky Linux 9.5」リリース
Think ITメルマガ会員登録受付中
全文検索エンジンによるおすすめ記事
- デスクトップ仮想化(VDI)とシンクライアントはどう違う?
- VMware ViewでOS/アプリの運用負荷を軽減
- DSolとパスロジ、ワンタイムパスワード「PassLogic」と仮想デスクトップの連携ソリューションを発表
- コロナ渦におけるゼロトラストネットワークとVMware SD-WANの活用
- vForum2016レポート:vSphere、NSXにVSAN、コアな製品を揃えてSDDCを訴求
- クラウドからシステムの自動運用を目指す!
- デスクトップ仮想化最新技術XenDesktop 4 FP1/XenClient
- デスクトップ仮想化の特性とコンポーネント
- ネットアップ、 安全・高速・簡単な企業データへのアクセスを提供する新製品「NetApp Connect」を発表
- ヴイエムウェア、 VMware vCloud Suiteのクラウド管理機能をアップデート