ASP.NET MVCとWCFの魅力
サーバーコントロールの代わり!?HTMLヘルパー
ASP.NET MVCでは、サーバーコントロールが原則使用できません。そのため、View側ではゴリゴリHTMLを手書きする事が多くなります。その中でHTML記載を少しでも軽減させる仕組みとしてHTMLヘルパーが用意されています。ASP.NET MVC上で利用可能なメソッドですので、状況に応じて活用して開発を進めてください。大抵のHTMLヘルパーは次の構文で記載できます。
例:Html.ActionLink("Indexページへ","Index")
例では、指定されたActionへのハイパーリンクを生成します。他にもチェックボックスやドロップダウンリスト、Hiddenフィールドやパスワードフィールドなども用意されています。詳しくはMSDNを参照ください。
jQueryとの親和性
ASP.NET 4では全てのプロジェクトでjQueryのスクリプトファイルが追加されています。Microsoftがオープンソースのライブラリを標準のプロジェクトテンプレートに追加したのはjQueryが初めてです。特にASP.NET MVCはjQueryとの親和性が高いです。最新のASP.NET MVC 3ではjQueryはもちろんjQuery UIや、jQuery Validationなどが追加されプロジェクト内での使用を推進しています。ASP.NET MVCによる開発を行う際にはjQueryのスキルも必要になる事を頭の隅に置いておきましょう。
簡単データ検証を実現!Data Annotation
Webアプリケーションに置いて、入力値の検証を簡略化するというのは非常に大きなテーマです。多くのMVCフレームワークでもアノテーションは活用されていますが、ASP.NET MVCでもアノテーション機能はあります。MVCにおけるアノテーションは、ASP.NET 動的データで提供されているSystem.ComponentModel.DataAnnotations名前空間を使用します。必須入力チェックや正規表現によるチェック、数字の範囲チェックや値の比較チェックなども実現できます。
図2:DataAnnotationによる入力値検証(クリックで拡大) |
アノテーションを指定するのはModelにおけるエンティティ型のPartialクラスを利用して宣言する事がほとんどです。そして、この設定のままではサーバーサイドに入力値が渡されないと検証が実行されません。ASP.NET MVCでは、クライアントサイドスクリプトを使用して、データをリクエストする前に検証する仕組みも用意されています。
記載例は以下の通りです。
実際に使用できるアノテーションの種類はMSDNを参照ください。クライアントサイドの検証を使用する場合にも、これらの検証ルールをそのまま利用する事ができます。
いかがでしょう。ASP.NET MVCの注目機能を3点だけ切り出してご紹介しましたが。少しでもASP.NET MVCに興味を持っていただければ幸いです。