日本の小中高生は世界に勝てますか?ロボットプログラミングを競うWROとは
テーマに沿ってロボットを作り上げる「オープンカテゴリー」
オープンカテゴリーでは、その年に決められたテーマについて研究し、その研究結果に基づいたロボットを作り上げ、プレゼンテーションを行う。
今年のテーマは「社会の一員としてのロボット」。このテーマに沿って、どんなロボットを作ったらよいか研究し、作り上げたロボットとともにレポートを提出する。小学生、中学生、高校生の3部門に分かれる点はレギュラーカテゴリーと同じだ。
レギュラーカテゴリーと比べて、ロボットによる制御がされていれば、それ以外の材料の割合に制限はない。ロボットも大事だが、どんな発想で作ったのかという点も審査の対象となる。
プログラミング体験会
先日行われた記者向け発表会では、実際にプログラミングできる体験会が行われたので、簡単に紹介しよう。あまり時間がなかったが、教育用NXTソフトウェアを使ったプログラミングと、ライントレースによるタイムアタック・コンテストを体験することができた。
図6:プログラミング体験会の一コマ。大人も夢中になってロボットプログラミングに取り組んでいた |
ロボットの組み立ては言うまでもなくおなじみの組み立てしやすいレゴだし、NXTの本体ユニットには入力ポート4つと出力ポート3つ、USBポートが付いているため、モーターやセンサーの組み付けも簡単に行うことができた。あとは、PC上でプログラミングして、USBケーブルでNXTに転送するとすぐにロボットを動かすことができる。
プログラムと書いたが、使用する「教育用NXTソフトウェア2.1」はGUIを使った視覚的な操作ができるため、特別な知識は必要ない。本物のレゴのようにプログラムのブロックを組み合わせ、ラジオボタンやプルダウンで処理を選んで必要な数値を入力すれば、誰でもすぐにロボットを走らせることが可能だ。
図7:教育用NXTソフトウェア2.1の画面。ブロック型のアイコンを組み合わせて簡単にロボットの動きをプログラミングできる(クリックで拡大) |
余談だが、タイムアタックではThink IT編集部が1位を取ることができ、WRO実行委員長の小林氏より賞品を頂いた。
おわりに
WROでは、学校やNPO、科学館や地域の教室などから参加を受け付けている。大会参加はまだ早いと考えている方も、子どもと一緒に予選会などに足を運んでみてはいかがだろうか。
もうすぐ夏休みということもあり、自由研究などの課題にプログラミングを選ばせて、親のすごさを子どもに見せるチャンスかもしれない。あまり詳しくなくても、教えるふりをしながら一緒に学んでしまうのも悪くない。
【関連リンク】
(リンク先最終アクセス:2012.07)
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