μITRONでロボットが動く
教育用レゴ(R) マインドストーム(R)NXT
JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙飛行士選抜試験の中で、最終選考に残った10人が2グループに分かれてロボットを作り、その活動を通して協調性やリーダーシップなどの資質を評価されるという内容のテレビ番組を記憶されている方はいらっしゃいますか?そのときに使われたロボットは「教育用レゴ マインドストームNXT」です。
このように、ロボットはヒューマンスキルの育成や評価にも使われていますが、エンジニアの技術系教育にも多く取り入れられています。今回はこの教育用レゴ マインドストームNXTを使って、エンジニア向け教育について連載を始めます。
エンジニアは、モノを作りそれが動くことに楽しみを覚えると思います。ロボットづくりはまさにうってつけの素材です。
コンピューターの中の計算式が正しい答えを導き出して、画面に思った通りの結果を表示するだけでも楽しいものですが、ロボットともなると、自分の思った通りに動いたときの喜びは、またひと味違ったものになります。
よりよく学ぶためには、楽しさや達成感、能動的な活動が必要です。ロボットを使った教育にはこれらが詰まっています。そんなロボットで、エンジニアが技術を学ぶということについて紹介していきたいと思います。
さて、ロボットといってもいろいろなロボットが存在しますが、使用するのは「教育用レゴ マインドストームNXT」です。教育用レゴ マインドストームNXTは、小学生から社会人まで幅広い年代層にわたって利用されています。ロボットキットとしても、ほかのものに比べて手軽に入手しやすく、品質的にも安定しています。
教育用レゴ マインドストームNXTの構成
教育用レゴ マインドストームNXTは、プログラミング可能な32bitCPUのARM7が搭載されたインテリジェントブロックNXTが含まれています。基本セットと拡張セットがあり、基本セットには、インテリジェントブロックNXTを始め、インタラクティブサーボモータが3つ、光センサー1つ、タッチセンサー2つ、超音波センサー1つ、音センサー1つが含まれており、これらを使えばいろいろなことにチャレンジできます。これで足りないときは、拡張セットを用意すれば、ディファレンスギアや大きなタイヤ、いろいろな部品を使ってさらに応用ができます。
教育用レゴ マインドストームNXTは、教育用レゴ製品の正規代理店である(株)アフレルで取り扱っています。