ブロックのようにサービスを組み合わせて使うAmazon Web Services
Amazon Web Servicesって何だろう
皆さん、はじめまして。これから4回にわたって、Amazon Web Servicesについて紹介していきます。どうぞよろしくお願いします!
始めに簡単に自己紹介をさせていただきましょう。私はSkyという会社でソフトウェア開発を担当する傍ら、兼業で技術書籍の翻訳をしています。昨年来、Amazon Web Servicesの面白さに魅せられて、その魅力を紹介したいと考えて、先日オライリージャパンから「Amazon Web Servicesプログラミング」という訳書を出させていただきました。Amazon Web Servicesは非常に多くのサービスの集合体であり、短い記事ではとても紹介しきれませんが、その勘所だけでもお伝えできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。
近ごろは、クラウド、中でもAmazon Web Services(AWS)の名前を聞く機会がどんどん増えているのではないでしょうか?一方で、「AWSってよく聞くけど、一体何なの?」という疑問を抱いておられる方も多いのではないかと思います。まず第1回では、この疑問にお答えしていきます。
AWSというと、仮想マシンを提供するEC2(Elastic Compute Cloud)が話題に上ることが多いのですが、実際にはEC2はAWSのサービスの1つに過ぎず、EC2以外にも実に多彩なサービスが提供されています。
これらのサービスは、しばしばレゴ(そう、あのブロックのレゴです)に例えられます。AWSでは、何かを作るための部品が、ブロックのように数も種類もたくさん提供されているのです。しかもそれらを従量課金の下で事実上無制限に使うことができます。
それらの部品を使ってどんなものが生み出せるかは、使う側の想像力で決まります。いくつものブロックを、使う側が意図を持って組み合わせて初めて、それぞれのブロックに意味が与えられるようになります。
AWSのそれぞれのサービスもまた、意図される使い方があるとはいえ、単独ではそれぞれの価値は曖昧なものです。それぞれの特徴を理解し、作りたい全体のシステムの中での役割をうまく与えてやれば、きっとコスト以上の価値をそれぞれのサービスから引き出してやることができるでしょう。
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