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デジタルマーケティングキャンペーンを評価する上で大切なこと

2015年11月12日(木)
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本記事の執筆者Stephen Moyers はロサンゼルスを拠点にしたSPINXという デジタルエージェンシーのオンラインマーケティング担当兼デザイナーだ。彼は、オンラインマーケティング、web デザイン、開発、ソーシャルメディアマーケティングを中心に執筆している。

どんなマーケティング戦略も正しく効果測定をし、評価をしていくことが重要である。効果が低いマーケティング戦略にお金を投資し続けることほど無駄なものは無いのだから。

デジタルマーケティングは即効性が高い「劇薬」のように考えている企業は多いようだ。しかし、そういった企業がデジタルマーケティングキャンペーンを実施すると上手くいかないケースが多いように思える。それは従来のマーケティング手法と同じものとして認識しているからであろう。デジタルマーケティングと従来のマーケティング手法との相違点を理解することで解決できる。

評価指標を定めよう

どんなマーケティング戦略も、成功と失敗を判断するために明確な指標を決めておく必要がある。そうしなければ、どの施策が効果的であったのか?を正確に測ることはできない。また指標は具体的でなければならない。ただ、必ずしも置く指標を売上に置くことが正しいとは限らない。

最終的にキャンペーンの成果を評価する際の多くは、投下予算に対して得られた売上や利益で測ることが多いだろう。一方、FacebookのイイねやシェアなどSNS上の波及など、売上や利益ではない間接的な指標に対しては成果として見るが少ないようだ。しかし、間接的な指標があなたが実施したキャンペーンでどんな効果があったかを見ることは決して難しいことではない。

最初に、投下予算だけに限らず、費やした時間、投稿の回数など投資量を定めよう。また、あなたFacebookのイイねの数やあなたのウェブサイトを参考にしてる人などの目標を定めることも必要だ。測定する指標を定めたら、比率の計算を実行できます。従来の売上や利益で成果を見るよりも分かりやすいものではないかもしれません。しかし、それはあなたに新たな発見を与えるでしょう。

顧客属性を把握しよう

売上や販売数などの数値だけに基づき、キャンペーンの成功を判断することはできるが、それは大切なものを見落とすことになるもしれない。数値上、失敗だったキャンペーンは、その全てをネガティブに捉えがちだ。しかし、本当にそのキャンペーンが成功か失敗か正しく評価するためには、どんな人が興味を持ってくれたのか?どの居住地の人がサイトに来訪してくれたのか?を見ることが重要だ。そうすることで、あなたは新しい発見をすることになるでしょう。

また目標数字が思わしくない場合、市場をさらに分析することが必要だ。想定外の広範囲のエリアにリーチしていたり、間違ったターゲットにリーチしていたり可能性がある。

デジタルマーケティングは、小規模の企業であろうと大企業であろうと予想外に大きな成果を得ることができるものだ。デジタルマーケティング施策にポジティブな面でもネガティブな面でも大きな影響を及ぼします。また、その結果、あなたの会社の環境すべてに影響をするだろう。1 つの web キャンペーンで事故が大きな影響を持つことを企業は注意しなければいけない。

売上や利益に限らず、様々な指標を調べてみよう。売上や利益を連動して良い影響をしている際は、計画を変更する必要はなく、そのまま継続すれば良いでしょう。売上や利益が芳しくない際は、サイトの来訪者の属性やキャンペーンの戦略を見てみよう。その時は間違ったターゲットを呼び寄せているのかもしれないし、キャンペーンのメッセージがすべてのプラットフォームで統一されていないのかもしれないし、既に同じことを競合企業がやっているのかもしれない。

国や地域を越えて展開する際に重要なこと

この世に完全な戦略など存在しない。成功したキャンペーンでも、改善の余地はあるものだ。時折、デジタルマーケティングアナリストを雇うことは、必要な投資かもしれない。あなたが実施したキャンペーンが目標を達成したか否かどうかにかかわらず、強力な味方になってくれることだろう。また、上手くいっていない場合も、何が間違っていた問題を解決する方法をサポートしてくれるであろう。国や地域を越えて展開する際は、その都度、新たなチャンスとリスクをもたらすでしょう。必要に応じてその国や地域に精通した専門家を雇うことをお勧めする。

大切なこと:あなたのデジタルマーケティング戦略を進化させるためには、成功と失敗からの両方から学ぶことが重要だ。

Lead photo courtesy of Bigstock Photo via Stephen Moyers

STEPHEN MOYERS

※本記事はReadWrite Japanからの転載です。転載元はこちらをご覧ください。

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