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SQL Azureの使い勝手をSQL Serverと比較する

2009年10月19日(月)
砂金 信一郎

はじめてのSQL Azure

前回は、SQL AzureがSQL Serverとほぼ同じ機能(SQL Azure Database)をクラウドで提供している点について説明しました。しかし、SQL Azureはインストールが必要なソフトウエアではないため、具体的な使い方が分からない、という疑問を持たれることもあるかと思います。今回は、この疑問に答えるため、実際にSQL Azureにアクセスして使う方法を紹介します。

SQL Azureの現在のステータスは、製品化前のコミュニティ技術プレビュー(以下、CTP)です。今回は、このCTP版を前提に、アカウントを開設して実際にリレーショナルデータベース(RDB)として使うところまでをガイドします。CTP期間中はすべて無償で試すことができるので、この機会に技術検証やそのための準備をしておきましょう。

SQL Azureを使うために特別な道具立ては必要ありません。例えば、2ページ以降で説明する手順では、WebブラウザだけでSQL Azureを使い始めるやり方について紹介します。

なお、ここで紹介するアカウント開設までの手順は、CTP版を前提としたものです。2009年11月中旬に予定している正式サービスでは、手順が若干異なります。正式サービスでは、CTP版におけるいくつかの制限・制約事項が解消されている可能性があります。

アカウント取得までの3ステップ

SQL Azureを使うためには、アカウント(開発トークン)が必要です。アカウントを入手するまでには、最大で1週間程度を要します。このため、すぐにSQL Azureを検証する予定がなくても、早めに開発トークンを申請しておくべきです。すでにWindows Azureの開発トークンを持っている場合でも、SQL Azure用に別途、専用の開発トークンが必要になります。

SQL Azureの開発トークンは、以下の3ステップで取得できます。

1)Live IDを用意する

まずはLive IDを用意します。Live IDは、マイクロソフト製品の検証をする際に、多くのケースで必要になるIDです。Hotmailやメッセンジャーで使用中のLive IDを流用しても構いませんが、Azureの検証用に新規にLive IDを作ることをお勧めします。現在のところ、Azure上のプロジェクトとLive IDが密接に関連しているため、他のLive IDを流用すると、プロジェクト所有者の移行やプロジェクトの削除などを実施する際に、不都合が生じる可能性があります。

2)サイト「Microsoft Connect」に必要情報を登録する

作成したLive IDでMicrosoft Connectにログインし、必要な情報を登録して、開発トークンを申請します。これにより、数日以内に招待コードがメールで送られてきます。クラウド環境側の状況によって招待コードの即日取得が可能な場合もありますが、CTP版では、招待コードの入手まで数日から1週間程度の時間が必要です。

3)Azure開発ポータルで招待コードをアクティベートする

Azure開発ポータルにLive IDでログインし、画面指示に従ってメール文面から開発トークンをコピー&ペーストします。これで、Azure開発ポータル画面からSQL Azureの操作ができるようになります。

ただし、この段階ではマスタDBしか存在していないため、ユーザーが利用する領域のために、新規にDBを作成する必要があります。開発ポータル画面で新規にDBを作成し、作成したDBを指定して接続すれば、SQL Serverと同じように利用できます。

また、次ページで説明する手順でSQL Azureに接続する場合は、アクセス制御の設定も必要です。開発ポータルの管理画面から「Firewall Settings」タグを開き、外部からの接続を許可するIPアドレスを1つ(または範囲で)指定する必要があります。デフォルトでは、すべてのIPアドレスに対して接続を拒否する設定になっており、このままでは接続できません。

クラウドコンピューティングを主な守備範囲とするエバンジェリスト。日本オラクルでERPや新規事業開発を担当した経験を持つ。戦略コンサルタントだった時期もあるが、クラウドやAzureの可能性に惹き付けられマイクロソフトに参画。
ブログ  http://blogs.itmedia.co.jp/isago/
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