マイクロソフト、VR内にある物体の触覚を伝えるコントローラー試作機の開発を目指す
PSVRが発売されて1週間が経ちましたが、世間のVRに対する認知度も徐々に高まっているようです。先週は、研究開発、出資、プラットフォームなどのニュースがありました。よりレベルの高いコンテンツを生み出すために、動きが活発なようです。
消費者のVRの認知度や購入意志は? VRと聞いたことあるユーザーは66.6%!
2016年10月13日、株式会社ビデオリサーチインタラクティブは、同社が実施したVRの認知度・VRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)の受容性に関する調査結果を発表しました。調査対象者は、15~69歳のPCユーザー20,765サンプルとなっています。
結果の主なポイントとして、VRに対する内容理解度では、全体の8.8%が「内容まで詳しく知っている」と回答、「内容を少しは知っている」を含めた「内容理解率」は36.8%に達したとのことです。さらに「言葉を知っている程度」までを含めた認知率は66.6%となりました。一方で、「AR」や「360度動画」については、それぞれ40%程度の認知率であり、内容理解率はVRの半分程度になっています。
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VRの認知度、VRHMDの購入意向などの調査結果が発表
http://www.moguravr.com/vr-survey/
Steam、360度ビデオストリーミングサービスの開発へ 8~10k解像度の高品質を目指す!
Valveは、先日開催した年次デベロッパーカンファレンス「Steam Dev Days」にて、映像ストリーミング技術の専門集団である「Pixvana」や、コンテンツデリバリーネットワークを手がける「Akamai」と提携を結んでいることを明らかにしました。さらにValveはこれらのチームと協力し、将来的に1080pの帯域幅で8〜10k解像度の品質を有する、高品質な360度ビデオストリーミングシステムを実現するとしています。体験者によると視線を素早く動かした際、視線の移動先の画質が突然変わるので少し違和感を感じたが、映像クオリティは格段に上がるとのこと。しかし、アプリはまだ片目だけの映像(モノクロスコーピック)なため、VRというより平面を見ている感覚が強く、ピクセルも少ないようです。Pixvanaが開発している「FOVAS(Field of View Adaptive Streaming)」と呼ばれる技術はまだ開発途上のものですが、自然な画質遷移など課題点をクリアしヘッドマウントディスプレイ(HMD)へ実装するレベルに達したとき、Valveが目標とする高品質360度ビデオストリーミングシステムが実現するかもしれません。
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Steam、高品質360度ビデオストリーミングサービスの開発を進める
http://www.moguravr.com/steam-360-vr/
博報堂はVR・AR専門ファクトリー「hakuhodo-VRAR」を設立
株式会社博報堂と、博報堂グループの総合制作事業会社である株式会社博報堂プロダクツは、2016年10月18日、VR・AR専門ファクトリー「hakuhodo-VRAR」を設立しました。hakuhodo-VRARの設立により、博報堂・博報堂プロダクツの両社で、クライアントに対してVR・ARを活用したプロモーション提供などを目指すとのこと。
またAR領域では、マーカーレス空間認識が可能な開発キット「Kudan AR Engine」を提供する、KudanLimited(英国)の日本法人kudan株式会社との提携を発表しました。博報堂は今後VR、ARのみならず、MR(Mixed Reality)の研究・活用を進め、それら技術を活用したプロモーション提供を行っていく予定とのことです。
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博報堂、VR・AR専門ファクトリー「hakuhodo-VRAR」設立
http://www.moguravr.com/hakuhodo-vr-ar
VRアニメ「INVASION!」制作のBaobab Studiosは20世紀FOX等から2,500万ドルを資金調達
VRアニメーションの制作を行っているBaobab Studiosは、シリーズB投資として2,500万ドル(約25億円)の資金調達を行いました。同スタジオは、VRアニメーションのピクサーを目指して結成。VRアニメーション「INVASION!」シリーズを展開しています。第一作はGear VR、PlayStation VRなど各種プラットフォーム向けに配信されています。今回の投資にはコムキャスト・ベンチャーズ、HTC、サムスンといったこれまで投資を行ってきた投資家に加え、20世紀FOXやホライゾン・ベンチャーズ、上海・メディア・グループ、Youkuグローバル・メディアなどが新たに参加しており、全世界から資金を集めた形になります。今回の投資を受け、ラリー・カルター氏がCTO(最高技術責任者)として合流予定です。カルター氏は、ピクサーで「トイ・ストーリー2」や「モンスターズ・インク」の技術監督を務めていました。またVR映像プラットフォームWithinのCEOクリス・ミルク氏も、アドバイザリーとして参加します。なお「INVASION!」は、VR作品初の劇場版展開も明らかになっています。
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VRアニメ制作のBaobab Studios、20世紀FOX等から2,500万ドルを資金調達
http://www.moguravr.com/baobab-new-funding-fox/
マイクロソフトは、VR内にある物体の触覚を伝えるコントローラー試作機の開発へ
マイクロソフト社は、VR空間内のオブジェクトを触れた際に、その触覚を伝えるハンドヘルド型のコントローラーの試作機を開発。テスト映像も公開されました。VR内のオブジェクトの触覚を指先に伝える「NormalTouch」と「TextureTouch」と呼ばれる2種類のコントローラーの試作機が開発されました。制作したのはマイクロソフトのHrvoje Benko氏、Christian Holz氏、Mike Sinclair氏、Eyal Ofek氏らのチーム。開発はOculus Riftと光学センサーを用いて行われ、2種類のコントローラーはハンドヘルド型のデバイスで、いずれもポジショントラッキングに対応しています。
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マイクロソフト、VRにある物体の触覚を伝えるコントローラーの試作機を開発
http://www.moguravr.com/microsoft-sense-of-touch/
NBA、NextVRと提携でバスケの試合を毎週360度VR生中継配信!
アメリカの男子プロバスケットボールリーグであるNBAは今シーズン、NBAのリーグ戦で行われる試合を毎週360度生中継していくことを発表しました。配信を手掛けるのは、VRストリーミング配信分野で活躍するNextVR社。彼らはこれまで総額1億1,600万ドル(約116億円)の資金調達を成功させており、すでにスポーツ・政治・講演など、さまざまなイベントのVR中継に取り組んできた実績があります。VRスポーツ中継は、昨年から実施事例が増え続けている分野であり、新たなスポーツ観戦のスタイルとして、どのように発展していくのかが楽しみです。
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NBA、NextVRと提携でバスケの試合を毎週VR配信
http://www.moguravr.com/post-27554/
※本ニュース記事は「Mogura VR」から提供を受けて配信しています。
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