ニワトリ小屋にも押し寄せるIoT化の波
モノのインターネットと聞いてニワトリを思い浮かべる人はいるだろうか? My Connected Coopを作り出したCEO Greg Cullenはニワトリを思い浮かべた1人である。
My Connected Coopは、ニワトリを楽に育てたい養鶏業者向けのIoTソリューションだ。動物に限っていえば、ニワトリは重要な資源である。卵を産むし、見ていて飽きず、陽が昇ればその鳴き声で起こしてくれる。
しかし残念ながら、そのニワトリたちがどのような環境で育てられたのか、我々が常に知っているというわけではない。朝食で食べている卵は、劣悪な環境で育てられたニワトリが生んだものなのか? そこで謳われている「放し飼い」とは具体的にどういったことを意味するのだろうか?
動物愛好家や卵好きの者たちにとって、バックヤードのニワトリ小屋が注目を集めている。
夜は小屋で安全に保管され、昼は養鶏場を動き回れる環境がニワトリには必要だ。そうすることでニワトリは、快適に過ごし、良質の卵を産むことができる。少なくともそういった卵は、我々があまり後ろめたくなく食べられるものだろう。
多くの養鶏業者は、毎日の世話でニワトリ小屋のゲートを手で開け閉めしている。人の代わりにこの手間をかけてくれるのがMy Connected Coopだ。
My Connected Coopとは?
My Connected Coopはちょっとした仕掛けがされた木製のニワトリ小屋だ。インターネットに接続できる自動化された小屋で、ニワトリを楽に世話することができる。
暗視カメラも備わっており、ニワトリの様子をリアルタイムで把握することも可能だ。
ゲートの開け閉めは、モバイルアプリのボタンを使って行う。小屋の温度や湿度情報についてもアプリに送られてくる。
CullenはChicago Innoに対して次のように述べている。「毎日朝が来ればゲートを開け、夜になったら閉めるというのは辛いものだが、今では携帯でそれを行えるようになった。家を2週間空けても遠隔地からニワトリの世話をすることができる。」
My Connected Coopは350ドルから予約販売を受け付けており、小屋を作り上げるために必要なものが一式揃ったものは1350ドルになる。商品の出荷は今夏の予定だ。
RYAN MATTHEW PIERSON
[原文4]
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