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工程/進ちょく管理のツールを比較!

2008年10月21日(火)
北岸 隆史

OpenProjの機能と特徴

 OpenProjもGanttProject同様、Java(Swing)で構築されているデスクトップアプリケーション型のツールです。原稿執筆時点(2008年9月現在)での最新のバージョンは1.3.1です。

 主な機能としては、「タスクの階層化と依存関係の設定」「WBSダイアグラムの表示・編集」「ガントチャートの作成・編集」「ネットワーク図の表示」「カレンダーの設定」「プロジェクトリソースの登録・編集」「RBSダイアグラムの表示・編集」「ヒストグラムの表示」「レポートの出力(rtf、HTML、 Excelほか)」があります。
 OpenProjは、MS-Project(および、ほかの商用プロジェクト管理ソリューション)の代替として多くの国々で利用されており、ヨーロッパ地域ではSun Microsystems社のオフィスパッケージ「StarOffice8」にバンドルされています。

 なお、2008年9月にSerena Software社は、OpenProjの開発元であるProjity社の買収を発表しました。Serena Software社は、商用のマネジメントツールを多数販売している会社ですが、その製品ラインアップにOpenProjが加わる模様です。同社の発表(http://www.serena.com/geo/jp/company/news/pr/sPR_080929_Projity.html)によれば、OpenProjは引き続きオープンソースとして提供を続けるとのことです。

 OpenProjのインストール(http://sourceforge.net/project/showfiles.php?group_id=199315)は、バイナリとして各プラットホーム向けに提供されているものを用いて、簡単に行うことが可能です。

 インストール後にツールを起動すると、自動的に動作環境を識別してメニュー表示言語が切り替えられます。日本語環境では日本語のメニューがきちんと表示され、タスク名やコメント欄など、データ部分への日本語入力や表示については特に問題なく動作しています。ただし現バージョンではメニュー以外の部分に日本語化されていない個所も多く残っています。

OpenProjの利用シーン

 OpenProjの機能や外観、操作感はほとんどMS-Projectのクローンと呼んでも差し支えない程度のレベルに達してきています。GanttProjectと比較した場合、OpenProjのアドバンテージとして考えられるのは次の3点です。

 1つ目は、カレンダー(Working calendar)の設定機能です。プロジェクトでガントチャートを使ってスケジュールを計画する際には、カレンダーは重要な要素です。日単位で計画をたてるときには、あらかじめ祝日や長い休み期間を考慮にいれておく必要があります。OpenProjでは、初期状態で用意されているカレンダーを修正したり、既存のカレンダーをもとにして個別のカレンダーを新たにいくつも作成する、といったことが、画面上の表示とマウス操作で簡単に行うことが可能です。

 2つ目は、リソース管理機能のサポートです。OpenProjでは「Work(作業)」「Material(物質的)」という2つの分類でリソースを登録することができ、RBS(Resource Breakdown Structure)化して管理する機能を持っています。これは、例えば人的リソース(作業リソース)であれば、全メンバーをフラットに管理するのではなく、組織、役割や地域などの観点でツリー構造にあてはめて扱うことができます。

 3つ目は、コスト管理機能のサポートです。OpenProjでは、リソースに対してコストを管理するための項目が設けられており、プロジェクト計画時の総コスト予算(BAC:Budget At Completion)や、実行時の実コスト(AC:Actual Cost)のような、EVM(Earned Value Management)で用いられる値を算出できるようになっています。

 先ほどの「物質的リソース」という分類を利用して、人的コスト以外にもプロジェクトで考慮すべきコスト(資材や設備にかかるコストなど)も合わせて管理することが可能です。RBS機能と組み合わせることで、例えばある特定のチームにおけるコストの予実管理などにも対応できます。

 次は、プロジェクト実行時にこれらのツールの機能を使う場面について検討してみます。

スプリームシステムコンサルティング株式会社 。シニアコンサルタント。プロジェクトのトラブル予防、エンジニアの生活向上のための活動として、UML、オブジェクト指向技術、各種メソドロジなどの活用を現場で支援。近年は、全体視点からの計画・段取りや人間系のコントロールが重要・不可欠との認識から、プロジェクトマネジメント体系の現場への適用を推進。PMAJ会員、米PMI会員。PMP。http://www.supreme-system.com

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