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論理力とは何か?

2008年10月1日(水)
坂田 祐司

プロジェクト管理における問題

 プロジェクト管理における典型的な問題としては、以下のような3つがあります。

 1つ目は、チームのモチベーションの維持に関する問題です。プロジェクトは長期間続くものです。プロジェクトチームを構成するメンバーのモチベーションも常に高いというものではありません。一般的にメンバーのモチベーションはプロジェクトの開始と終了直前は高いのですが、途中は低くなる場合が多いと言われます。よって、メンバーのモチベーションを維持するためにはどうすればいいか考えなければなりません。

 2つ目は、不明確な仕様の確定に関する問題です。インターネットを介してコンシューマへサービスを提供するシステムでは、特に利用量に関して見積もることが困難であり、仕様を確定することが困難な場合があります。誤った見積もりはシステムの性能に大きな影響を与えます。特にサービス開始時に性能が維持できないことはコンシューマへのサービスとしては致命的でしょう。何らかの考えに基づいて概算する必要があるでしょう。

 3つ目は、プロジェクトの進ちょく予測に関する問題です。プロジェクトを期日通りに完了させることはプロジェクト成功の必須要件です。よって、プロジェクトマネージャは進ちょくを監視し、期日通りに終わるのか判断し、問題があれば修正しなければなりません。期日通りに終わるのかを、どのように予測すべきでしょうか。

次回はプロジェクト管理の問題を論理力で解く!

 今後の連載では、このような問題を「論理力」を駆使して解決するための考え方を紹介していきましょう。なお、今回紹介した3つの考え方は奥の深い理論や手法に基づきます。本連載ではあくまでプロジェクト管理における考え方を示します。本連載を通してプロジェクト管理でもこのような考え方ができるんだということを理解していただければよいと考えています。

 取り上げる考え方に興味を持たれた方は、各回において示す参考文献を読んでみてください。理解を深めていただければと考えています。

 なお、本稿の執筆にあたって、以下を参考にしました。

福澤 英弘『定量分析実践講座―ケースで学ぶ意思決定の手法』ファーストプレス(発行年:2007)

中山 幹夫 『はじめてのゲーム理論』有斐閣(発行年:1997)

ウィリアム パウンドストーン 『ビル・ゲイツの面接試験~富士山をどう動かしますか?』青土社(発行年:2003)

SI企業の研究所においてソフトウエア工学の研究に従事。試験やプログラムの解析技術に興味を持ち研究に従事。研究の一方、ソフトウエアのライフサイクル全般を考慮した開発方法のあるべき姿を探っている。http://d.hatena.ne.jp/ysakata

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