デバイス不要の完全没入型VRシステムが登場

先週もVR/ARに関するニュースが多数報じられました。とりわけVR関連では、VRヘッドセットを使わない完全没入型VRシステムへの取り組みが発表され、話題となりました。このアイディアはテクノロジーの世界では長年の夢であり、完全なVR環境の開発に向けて米企業がパートナーシップ提携を行っています。

一方AR関連では、ディズニーがデジタルな衣装をリアルタイムに着せるARコスチュームを発表しています。また、H＆MはARを使用したファッションショーを行うなど、ARをエンターテインメントに活用した取り組みが注目を集めました。

デバイス不要の完全没入型VRシステム 環境が動きに反応して変化

3D映像ディスプレイを手がけるスタートアップLight Field Labと、クラウドベースのハイエンドグラフィック技術を専門とするOTOYは、SFシリーズ「スター・トレック」に登場した「ホロデッキ」の実現へと向けて乗り出しています。

「スター・トレック」の「ホロデッキ」は、VRヘッドセットや3D眼鏡などのデバイスを装着せずに、完全没入型のVR（バーチャルリアリティ）世界を体験する仮想空間です。今回のプロジェクトの目的は、3D映像を映し出すだけでなく、「ホロデッキ」のように、ユーザーの動作に合わせて3D映像が移動したり変化したり、触ることをも可能にさせることだといいます。

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デバイス不要の完全没入型VRシステム 環境が動きに反応して変化
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VRで走る「Omni」、アーケード向けに展開加速 eスポーツに照準

ランニングマシンのような外見を持つ歩行型デバイス「Omni」を開発するVirtuixは、室内アトラクションを手がけるFunovationと提携し、VRアーケードゲームの4人同時プレイが可能な「VR ARENA」の提供を開始したことを発表しました。

「VR ARENA」は、世界最大のゲーム大会eスポーツのVRアーケード部門コンテンツに向けた筐体として開発されました。単一のデバイスではなく、eスポーツ向けに開発されたOmniの新型「Omni 2.0モーションプラットフォーム」を4台設置した約19畳の広さを持つ「VR体験コーナー」そのものです。

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VRで走る「Omni」、アーケード向けに展開加速 eスポーツに照準
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ディズニーのARコスチューム、デジタルな衣装をリアルタイムに着装

ディズニーの研究機関であるディズニー・リサーチは、デジタルの衣装を人物に重ねる技術「AR Costumes（ARコスチューム）」を開発、発表しました。一般的なRGBイメージだけを用いて、対象の上にぴったりしたコスチュームのAR画像を自動的に重ねることができます。

この技術には「pose matching（ポーズ・マッチング）」と「inpainting（修復）」と呼ばれるテクニックを組み合わせて使用しており、細部まで正確に重ね合わせることができるというものです。公開された動画では、ぴったりしたデザインの未来的な宇宙服に身を包んだモデルが、様々なポーズをとって見せます。どんな動きをしても、不自然な部分はありません。

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ディズニーのARコスチューム、デジタルな衣装をリアルタイムに着せる
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H＆M、Magic Leapを使ったARファッションショー開催

ファストファッションブランドのH＆Mは、最新のファッションショーでARを活用したイベントを行いました。MRデバイスのMagic Leap、イタリアのファッションブランドMoschino（モスキーノ）、及びスウェーデンのAR/VRコンテンツ企業Warpin Mediaと共同で、8分間のバーチャルなコレクションを提供しました。

今回のコンテンツは、H＆MとMoschinoのコラボコレクションに合わせて作成されました。15台のヘッドセットが用意され、観客は通常のランウェイでのショーに続きARの世界を体験しました。空間に配置されたアクセサリーに「触れる」ことができたり、コレクションに関連する映像を見たりすることができます。

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H&M、Magic Leapを使ったARファッションショー開催
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