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言語+フレームワークで選ぶ

2008年11月11日(火)
佐藤 淳司

どんな言語を選択するか

 eTreasureはITインフラの運用管理が目的ですので、非常に現場に近いツールであり、それゆえに顧客・案件に合わせ、継続的に変化要求があります。従来は、PHP+Smarty、Perl、JavaScript、Flash+ActionScriptといったLightweight言語を使用していましたが、現場からのフィードバックに迅速に応えられる生産性の高さや、社外での使用にも耐えられる品質の高いアプリケーションが目標であり、開発手法を含め次の環境へシフトする時期にきていました。

 開発プロジェクトとしては、毎回、小中規模なもので、プログラミングファーストで現場から近い位置でフィードバックを得つつ、それに対して迅速に対応できることが求められていたため、フットワークの軽さと習得のしやすさ、導入が容易であることが言語環境の条件です。

開発の際に候補としてあがった言語

 生産性、品質向上の観点からフレームワークも含めて検討しました。

 1つ目の候補としてあがったのは、それまでほかのツール作成で使用していたPHPとそのフレームワークです。

 PHPはWebアプリケーション向けに特化した言語で、プロジェクトメンバーはWebアプリケーション構築の豊富な経験があります。しかし、HTMLコードの中にPHPコードを書くことができ、自由度が高いゆえに、HTMLとPHPコードが混在して、ソースコードの見通しが悪くなる場合もありますので、注意が必要です。PHPのフレームワークは、CakePHP、Symfonyを候補としました。双方とも言語については、新たに学ぶ必要はないためフレームワークの習得のみで済み、チュートリアルなどもわかりやすく導入は容易との考えからです。

 同じく使用経験のあるPerlも候補としてあがってます。豊富なCPANモジュールで容易に機能を拡張できる生産性の高さが魅力であり、CPANモジュールとCPANモジュールを触媒(catalyst)させてフレームワークを実現しているCatalystという存在もあります。

 次に候補としてあがったのは、Rubyです。プロジェクト内では使用経験はありませんでしたが、今やRubyを語る上で、必ずと言っていいほど話題にあがるRuby on Railsとていうフレームワークの存在があり、Rubyのデファクトスタンダードフレームワークとして、そのプログラマ以外からも注目を集めており、他言語のフレームワークもRailsをお手本にしたものが多くあり、それだけの人気がありますので、その魅力に触れてみたいという思いがありました。

 顧客とプログラマの双方が幸せになることを期待して、手法として確立しているアジャイル開発に転換することを考えてました。

 そのため開発言語にもアジャイル手法との親和性がカギでした。アジャイル開発は、コミュニケーション重視の手法であるため、言語もプログラムソースレベルのコミュニケーションが取りやすいこと、テストを容易にするためテストの自動化やテストフレームワークがあること、継続的な開発に対するプログラムコードの耐久度を保つためにルールで縛りやすいことや、凝集度の高いコードが書きやすいこと、ロジックの分割がしやすいこと、フィードバックを得るために頻繁なリリースを行いやすい環境があることが求められます。

 また、アジャイル手法との親和性以外で求められる特性として、技術習得がしやすいこと、導入が容易なこと、生産性が高いこと、運用管理の面で問題がないことなどがあげられます。

 便利なAjaxライブラリが増えてきたので、Ajaxライブラリを使うのに問題ない環境であるとさらに都合がよいです。

 では最終的な選択理由を紹介しましょう。

CTCテクノロジー株式会社
CTCテクノロジー株式会社 SMS第3部 DB&TP(Tool Provider)サービスグループ所属。システム運用管理エンジニアとして、各種プロジェクトを経験。2004年より運用現場からの社内運用管理ツール開発を担当し、企画から開発、運用までを実施。2007年より社内で培ったノウハウの詰まったeTreasureを社外へ向けても展開開始。2008年から現職。http://www.ctct.co.jp/

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