連載 [第148回] :
  週刊VRウォッチ

超高解像度VR/ARヘッドセット「XR-1」12月末に国内発売

2019年9月2日(月)
Mogura VR
本記事はVR専門メディア「Mogura VR」から提供されているもので、国内外のVR関連情報をいち早く、正しく、分かりやすくお伝えします。

先週もVR/ARに関するニュースが多数報じられました。なかでも注目すべきは、Varjo社のVR/ARヘッドセット「XR-1」の国内発売の発表でしょう。

「XR-1」は、極めて高い解像度を持ち、また前方に取り付けられたカメラで現実の風景を見ることも可能なVRヘッドセットとして話題を集めています。2019年後半に発売予定と発表されましたが、日本国内での販売は「未定」とされていました。

その他、中国のハードウェアメーカーによる新型ARヘッドセットの発表やMRグラス「nreal light」に関するニュースなど、VR/ARデバイス系の報道が多く行われた週となりました。

人の目レベルのVR/ARヘッドセット「XR-1」12月末に国内発売

株式会社エルザ ジャパンは、Varjo社のVR/ARヘッドセットの開発者版となる「XR-1 Developer Edition」を12月末にリリース予定と発表しました。製品の詳細については近日発表されるとのことです。

「XR-1」は、人間の目と同等レベルの解像度を持つVarjo社のVRヘッドセット「VR-1」の特徴をそのまま受け継ぎ、前面のカメラを使って外部空間が見えるAR機能を搭載したVRヘッドセットです。2枚のディスプレイを重ね合わせることで視野の中心部分は高解像度(3,000ppi)で表示するほか、アイトラッキングを使ったデータ分析が可能です。

本ニュースの詳細はこちら:
人の目レベルのVR/ARヘッドセット「XR-1」12月末に国内発売
https://www.moguravr.com/xr-1-released-in-japan/

中国のXimmerse、マーカーを使う新型ARヘッドセットを発表

中国のARハードウェアメーカーXimmerseは、同社の新型ARヘッドセット「Rhino X」を発表しました。2019年6月に上海で行われた展示会「Mobile World Congress Shanghai」にて先行出展されたものですが、今回改めて正式発表が行われた形となります。

「Rhino X」は半導体大手クアルコムのモバイル向けチップセット「Snapdragon 835」で動作。統合型のディスプレイが採用されており、投影されたARコンテンツを反射する形でバイザーに表示します。

「Rhino X」には、プレイ環境にARコンテンツを固定するマーカーベースのトラッキングシステムが搭載されています。このシステムは、ARヘッドセット本体がマーカーを読み取ることで機能します。

本ニュースの詳細はこちら:
中国のXimmerse、マーカーを使う新型ARヘッドセットを発表
https://www.moguravr.com/ximmerse-rhino-x/

MRグラス「nreal light」のSDK配布開始 日本語サイトも公開

中国のスタートアップnreal(エンリアル)は、同社のMRグラス「nreal light」のUnity開発者向けキットのβ版「NRSDK 1.0 Beta」の配布を開始しました。また、@{https://www.nreal.ai/,日本語の公式サイト}(サイト下部のリンクから使用言語を切り替えられます)を公開しています。

「nreal light」は、メガネ型の形状と88グラムという軽量が特徴のMRデバイスです。本体に搭載された4基のカメラにより空間認識を行い、デジタルな物体や情報をあたかもそこにあるかのように見ることができます。

「NRSDK 1.0 Beta」では、「nreal light」本体がなくても既存のAndroidネイティブアプリにMR機能を追加して開発を進めることができます。ゲームや仕事ツールアプリ、美術館などで使用されるバーチャルガイドのようなものも開発可能とのこと。

本ニュースの詳細はこちら:
MRグラス「nreal light」SDK配布開始 日本語サイトが公開
https://www.moguravr.com/nreal-light-nrsdk-1-beta/

ハンズフリーに利 米海軍がHoloLens 2を使ったシステム開発中

米海軍の「Naval Information Warfare Center(NIWC)」は、ARを活用した通信検知システムの開発を進めています。このシステムは兵士が携行するバックパック内のジオロケーターレシーバーと、マイクロソフト社のMRヘッドセット「HoloLens 2」を組み合わせて使用するものです。

戦場では敵軍による無線通信の傍受を防ぐため、さまざまな処置が行われます。しかし、これらの処置が適切に行われているかどうかをチェックするためには、手元の特殊なタブレット端末に視線を落として確認する必要がありました。

米海軍は戦場から目を離す危険性や、タブレット端末の重量問題を解決するため、音声コマンドやハンドジェスチャーで操作できる「HoloLens 2」を活用。将来的には、敵軍が使用する無線通信を検知するシステムも計画中です。

本ニュースの詳細はこちら:
ハンズフリーに利 米海軍がHoloLens 2を使ったシステム開発中
https://www.moguravr.com/spectrum-hunter-hololens-2/

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