週刊VRウォッチ 276

クアルコムがメタバース関連ファンド「Snapdragon Metaverse Fund」を設立、スクウェア・エニックスと協業へ

本記事はVR専門メディア「Mogura VR」から提供されているもので、国内外のVR関連情報をいち早く、正しく、分かりやすくお伝えします。

Mogura VR

2022年3月28日 11:05

先週もVR/ARに関する多くのニュースが報じられました。中でも注目すべきは、クアルコムがメタバース関連ファンド「Snapdragon Metaverse Fund」を設立したことでしょう。

チップセットメーカーのクアルコムはメタバース関連ファンド「Snapdragon Metaverse Fund」の設立を発表しました。また、同社はスクウェア・エニックスと協業することも併せて発表しました。クアルコムとスクウェア・エニックスは、HMDを用いたAR/VRゲーム体験の開発に共同で取り組むことを明らかにしました。

クアルコム、メタバース関連ファンド「Snapdragon Metaverse Fund」を設立。スクウェア・エニックスとの協業も発表

チップセットメーカーのクアルコムは「Snapdragon Metaverse Fund」の設立を発表しました。同ファンドは、XR企業への投資と、ゲーム、健康・福祉、メディア、エンターテイメント、教育、企業など、XR体験開発者エコシステムへの資金提供を組み合わせる形で、最大1億ドル(約119億円)の資本投入を行います。

また、クアルコムは株式会社スクウェア・エニックスと協業し、HMDを用いたAR/VRゲーム体験の開発に共同で取り組むことを発表しました。両社はAR開発向けプラットフォーム「Snapdragon Spaces XR Developer Platform」を活用し、「没入型ゲーム体験の限界を押し広げる新しい道」を作り上げていくとのことです。

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クアルコム、メタバース関連ファンド「Snapdragon Metaverse Fund」を設立。スクウェア・エニックスとの協業も発表
https://www.moguravr.com/snapdragon-metaverse-fund/

Snapが脳波コントロールデバイスのNextMindを買収、BCI技術は「Spectacles」に組み込まれるか

スマートフォン向けアプリ「Snapchat」を手がけるSnapが、フランスのスタートアップNextMindの買収を発表しました。買収条件や価格については明らかになっていません。

NextMindは、頭皮などから読み取った脳の視覚野の電気信号を入力信号として送ることができるデバイス「NextMind」を開発するフランスのスタートアップです。今回の買収に際し、SnapはNextMindのBCI(Brain-Computer Interface)技術について「思考を『読む』ことも、脳に向けて信号を送ることもありません」と紹介しており、脳からの入力信号を読み取るためだけの技術として評価しているようです。

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Snapが脳波コントロールデバイスのNextMindを買収、BCI技術は「Spectacles」に組み込まれるか
https://www.moguravr.com/snap-nextmind-acquisition/

VR手術トレーニングのOsso VRが6,600万ドルを調達、さらなる組織拡大へ

VR外科手術トレーニングを提供するOsso VRが、6,600万ドル(約80億円)のシリーズC資金調達を発表しました。今回の調達により、Osso VRの累計調達額は約1億900万ドルに達しています。今回調達した資金は、プラットフォームの提供範囲を広げ、より多くの専門家を雇用するために使用されるとのこと。

Osso VRは2016年に設立。同社が提供する「Osso VR」は、VR空間で外科手術のトレーニングプラットフォームで、遠隔地からでも外科手術トレーニングが行えます。また同社はジョンソン・エンド・ジョンソンやスミス・アンド・ネフュー、Stryker、Zimmer Biometといった、世界の医療機器メーカーと提携しています。

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VR手術トレーニングのOsso VRが6,600万ドルを調達、さらなる組織拡大へ
https://www.moguravr.com/osso-vr-financing-3/

中国ファーウェイが「XR業界の新たなムーアの法則」を発表、約2年ごとのトラフィック倍増を予測

ファーウェイは、バルセロナで開催された世界最大規模のモバイル関連の国際見本市「MWC22」にて、「5G+XR:想像を現実にする」と題した基調講演を行いました。同社はその中で、「XR業界の新たなムーアの法則」と題し、トラフィック需要の爆発的な増加を予測しています。

ファーウェイによれば「XRコンテンツのトラフィック需要は、18~24か月ごとに倍増し、2~4年後には、高フレームレートの12Kや24KのXRコンテンツが一般化するでしょう。クラウドサービス機能に関しても、18~24か月ごとに倍増し、XRコンテンツの制作コストを大幅に削減するだろう」と述べています。

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中国ファーウェイが「XR業界の新たなムーアの法則」を発表、約2年毎のトラフィック倍増を予測
https://www.moguravr.com/huawei-mwc22-xr-new-moores-law/

※本ニュース記事は「Mogura VR」から提供を受けて配信しています。
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