連載 [第283回] :
  週刊VRウォッチ

Googleがリアルタイム翻訳スマートグラスのコンセプト映像を公開/NianticがシティスケールのVPSを準備中?

2022年5月16日(月)
Mogura VR
本記事はVR専門メディア「Mogura VR」から提供されているもので、国内外のVR関連情報をいち早く、正しく、分かりやすくお伝えします。

先週もVR/ARに関する多くのニュースが報じられました。Googleの開発者向けイベント「Google I/O 2022」でスマートグラスのプロトタイプが発表され、Metaからは新VRヘッドセット「Project Cambria」のデモ動画が公開されるなど、話題に事欠かない一週間でした。

Googleがリアルタイム翻訳スマートグラスのコンセプト映像を公開

Googleは開発者向けイベント「Google I/O 2022」にて、リアルタイムで多言語翻訳を行うスマートグラスのコンセプト映像を公開しました。スマートグラスに相手が話している言葉が指定した言語に翻訳・表示されているイメージが確認できます。同社によれば「初期のプロトタイプ」であり、具体的な製品スペックや発売時期については明らかにしていません。

Googleは、ARやグラス型デバイス領域への投資・技術開発を続けています。2020年にはスマートグラスを開発するカナダのNorthを買収、2022年1月にはマイクロソフトの「HoloLens」開発チームで筆頭光学アーキテクトを務めていたBernard Kress氏を引き抜き、同年5月にはAR/MRデバイス向けのマイクロLEDを手掛けるRaxiumを買収しています。

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Googleが空間スキャンなしでARコンテンツをアンカリングする「ARCore Geospatial API」提供開始

Googleは、ARフレームワーク「ARCore」のSDKに「ARCore Geospatial API」を追加しました。本APIは、Googleストリートビューで使用されている数百億の画像を用いたVPS(Visual Positioning System)によって、現在地の緯度・経度・高度を検出するものです。開発者に、Googleマップの「ライブビュー」機能で使用されているものと同じ技術である、グローバルローカリゼーション機能を提供します。

ストリートビューを使用できる場所であれば、デバイスは自身の位置や向いている方角、そしてARコンテンツが表示される場所が1秒以内に把握でき、ユーザーのAR体験の品質が向上します 。

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Googleが空間スキャン無しでARコンテンツをアンカリングする「ARCore Geospatial API」提供開始
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Meta、新VRヘッドセット「Project Cambria」で現実とバーチャルを融合した新たなデモを披露

Meta(旧Facebook)は、開発中の一体型VRヘッドセット「Project Cambria」の最新デモ映像を公開しました。Project Cambriaは2021年10月に発表された、Metaが開発中のVRヘッドセットのコードネームです。既存の「Meta Quest 2」と同じく一体型ですが、業務における利用を想定した、ハイエンドなデバイスであることが明らかになっています。

今回投稿された映像では、フルカラーパススルー機能やハンドトラッキング性能が披露されています。ヘッドセットの形状自体はモザイクがかかっており不明ですが、Quest 2と比べてもシャープな形状になっている模様です。

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NianticがシティスケールのVPSを準備中か、5月末の開発者イベントに注目

Nianticが、ARデバイス向けのシティスケール・ビジュアルポジショニングシステム「Lightship Visual Positioning System(Lightship VPS)」を発表する意向を見せました。2022年5月末に開催予定の開発者イベント「Lightship Summit」において、複数の「Lightship VPS」に関する講演が予定されており、本イベントにおいて何らかの発表が行われる可能性が高まっています。

VPSは、複数のARデバイスやスマートフォンがデジタルマップ情報を共有し、GPSでは難しい「センチメートル単位の精度」での実世界の位置推定を、カメラ・センサー等を通して行うシステムです。これにより複数のデバイスが、同時に特定の場所にいるかどうかを正確に把握し、マルチプレイ対応のARコンテンツにおける複数プレイヤー間の同期を実現します。

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NianticがシティスケールのVPSを準備中か、5月末の開発者イベントに注目
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