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理美容サロンの店舗経営を陰で支える「Delphi」の生産性

理美容サロンの店舗経営を陰で支える「Delphi」の生産性

管理者不要のDB「InterBase」と組み合わせる!

著者:シンクイット編集部

公開日:2008/03/28(金)

Delphiの拡張性、性能を最大限に引き出すには

Delphiによる開発で、どのような点に注意を払ったのか、長谷川氏に聞いた。

「製品の高いサポートレベルを維持するために、Delphiでは自作コンポーネントはあまり利用せずに、なるべく標準のものを利用しています。仮に外部コンポーネントを利用する必要があると判断した場合でも、ソースコードが公開されているものを利用するにとどめています。ソースを追いかければ問題の特定が可能としておくことで、サポートレベルの維持にも注力しているのです」(長谷川氏)

エフ・マネージャを導入している理美容室には、専任のIT管理者が常駐してはいない。包括的なサービスを提供している同社に求められるのは、サポートの質が高いことだ。その実現のために考え出されたのが、上の判断なのだ。長谷川氏はさらに、「標準のコンポーネントだけで、ほぼ問題はありません。標準といっても、非常に充実しているのが、Delphiの大きなメリットです」と強調する。

店頭などで使われるシステムには、当然データベースが必要になる。この点について、Delphiには管理者不要のDBであるInterBaseとの組み合わせが推奨できる。エフェクティブも、データベースにはInterBaseを採用している。

「他のデータベースも検討しましたが、データベース管理者が顧客先のサロンに不要であるという『管理の容易さ』を評価しInterBaseを採用しました。」(松田氏)

十分な拡張性、性能がありながら価格面での導入のしやすさも、InterBaseを評価したポイントだという。また、開発環境とデータベースの提供ベンダーが異なると、トラブルが発生した際の問題の切り分けが難しくなる可能性があるが、同一ベンダーが提供する製品組合せであれば、ワンストップでサポートが受けられ安心というのも、InterBase採用を決めた理由の1つだ。

「開発の立場から、トラブルへの対応は大きな懸念事項でした。とにかく、我々が安心できる製品の組合せが必要でした。」(長谷川氏)

実際、他社のデータベースを製品に組み込み評価したこともあったが、その際にトラブルが発生し問題の切り分けが難しくどこに問い合わせていいかがはっきりしなかったとのこと。これでは、顧客への十分なサポート体制がとれないと判断したという。ITスキルを持つ顧客からメジャーなOracleやJavaをなぜ使わないのかと問われることもあるという。しかし、管理性の高さや利用のしやすさをきちんと説明すれば、ITスキルがある人こそ導入して数ヶ月もすれば、すっかりDelphiとInterBaseのファンになっているとのことだ。

図3:開発時に実際のデータを確認しながら開発が可能
(画像をクリックすると別ウィンドウに拡大図を表示します)

Windows Vista環境への対応のため最新のDelphiへの移行も検討中

ITの進化の加速につれ、顧客からの要望もどんどん広がりをみせている。Webやモバイル端末からの予約だけでなく、現状ではインターネットを用いた販促活動などにも顧客は関心が高いという。また、流行の先端を追いかける理美容の業界ということもあり、新しい技術への関心も高い。

「顧客からはWindows Vistaなどの新しく美しいインターフェイスを求める声もあります。しかしながら最新技術を早期に採用するとシステムの安定性や性能面で不安もあります。効率性を求めるコンピュータと、美しさを求める理美容の世界は、ある種両極端な位置にあると考えています。そういった中で両者のバランスをとり、最適なシステムを提供するのがエフェクティブの役目だと考えています」(松田氏)

Delphiの最新版である「Delphi 2007」では、Windows Vistaへの対応や、AJAX対応のWebシステム開発機能の搭載などが大きな魅力だ。Delphiの段階的なアップグレードを行ってきたエフェクティブも、将来的な機能強化のために最新バージョンへの移行を検討しているという。市場のPC環境の状況を逐次確認しながら、最適なタイミングで移行するようだ。

顧客からの要望をどんどん取り入れた機能強化も重要だが、安心して利用できる安定性や管理性の高さも大事だ。松田氏と長谷川氏は、「今後はWindows VistaやWindows Server 2008などの最新のプラットホームへの対応も考慮しつつ、サポートコストを下げられるような工夫をしていくことが目標です。より多くの顧客に安心して利用してもらえる製品提供を行っていきたい」と話す。

Delphiによる開発は、最終的にはエンドユーザへの満足へとつながり、「利益の創造」を起こすものだと言える。さらなる製品開発の効率化の実現のため、Delphiへの期待と注目度はますます高まっている。開発の効率化やサポートの充実のためにDelphiは、魅力的な選択肢であることは間違いない。


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管理者不要のDB「InterBase」と組み合わせる!
  理美容サロンの経営にもITを活用する時代
  効率的かつ高性能な開発環境で、きめ細かな要件対応を実現可能にしたDelphi
Delphiの拡張性、性能を最大限に引き出すには