連載 :
身につけたい!正しいコーディング作法やってはいけないコーディング
2008年4月9日(水)
あのタグを使っていませんか
現場でよくある間違ったコーディング例として、非推奨(Deprecated)タグの使用があります。図1(上)に示したタグは非推奨タグや廃止タグと呼ばれるもので、現在はブラウザでサポートされていますが、将来的には使用できなくなる可能性があります。
なぜ、今使えるのに将来的に使えなくなるのでしょうか。
これまで、ブラウザメーカーはHTMLの見栄えをよくするために、無秩序にタグの拡張を行ってきました。結果としてHTMLは、その元であるSGML(Standard Generalized Markup Language)の「文書論理構造を記述する」という目的とは異なる独自の進化を遂げることになりました。
そのような中でHTML 4.0からは、文書論理構造を記述する本来の目的に立ち返ろうという動きがあり、見栄えを設定するタグはHTMLに直接記述せずにCSSなどを使用することを推奨するという方針になったのです。
間違った要素と属性の使い方と入れ子
次に多いものが、間違った要素の使われ方です。
例:
テキスト
例のように
タグで囲むと、囲まれたテキストは「paragraph(段落)」の意味を持ちます。しかし文章を改行するために、この
の空タグや
タグなどを連続で使用しているコーディングをよく目にします。Webブラウザで見た場合区別は付きませんが、コード側からみると空の段落が存在し、要素の意味を無視した間違った使われ方をしていることになります。
図1(下)に示した使用法も、
- タグ(Unordered List:順序の無しリストの略)へ無理やり
タグを使用して定義リスト構造を作っていますが、定義リストは本来タグ(Definition List:定義リストの略)を利用します。
入れ子をする場合では、インライン要素にブロック要素を入れ子している間違いが多くみられます。また非推奨タグは使用していなくても、非推奨属性が
タグに直接記述してある例も 少なくありません。
入れ子をする場合では、インライン要素にブロック要素を入れ子している間違いが多くみられます。また非推奨タグは使用していなくても、非推奨属性が
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