連載 :
やりなおしのActionScript関数と変数を使う
2008年6月10日(火)
関数を使う
前回はActionScriptの基礎として、ムービークリップのプロパティ値を操作する方法を解説しました。今回はプログラミングの基礎となる「関数」と「変数」をマスターしていきましょう。
前回の自動車(myCar)の移動はボタンインスタンスに直接、命令文を記述しましたが、Flashで複雑なムービーを作成していくと、例えば同じ処理を複数のインスタンスに指示したり、逆に、1つのインスタンスに複数の処理を指示したりする場合があります。この際に「関数(function)」を使うと大変便利です。
関数は、まずあらかじめ処理内容を先に記述しておいて、後からその処理を使いたいところに関数名だけ呼び出すと、記述しておいた処理を実行し使いまわすことができます(リスト1)。
サンプルファイルを見る
それでは、前回の左右移動に加えて、透明処理、最初の状態にリセットするする関数を、それぞれまとめて作成しましょう。サンプルはこちらからダウンロード(http://www.thinkit.co.jp/images/article/81/2/8121.zip)できます(8121.zip/20.2 KB)。タイムラインの1フレーム目に、フレームアクションの形式でリスト2の関数を記述していきます。
次にボタンを複製していき、4つ作ります。それぞれのボタンには呼び出す関数名のみを記述することで、1フレーム目に記述した処理内容がボタンを押した後に実行される仕組みとなります(リスト3)。
このように処理作業の記述場所と呼び出し側を分けると、繰り返し使い回せるので作業効率が良くなります。記述場所が1カ所にまとまるので、書き忘れや記述ミスを軽減することもできます。
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