関数と変数を使う
もう1つの記述方法「イベントハンドラメソッド」
前ページではボタンに「on()イベントハンドラ」の記述を行いました。この方法はボタンに対して直接記述できるため、直感的にスクリプトを扱うことができるのですが、一方、記述場所が分散されるため、管理が難しくなる面もあります。そこで次にタイムライン上からフレームアクションを使ってボタン、もしくはムービークリップをコントロールする記述方法イベントハンドラメソッドを解説します(リスト4)。
前ページでダウンロードしたmyCar02.flaでは、タイムライン側に関数処理を記述して、ボタン側に関数名を記述し処理内容を呼び出しました。今度はイベントハンドラメソッドを使って、すべてタイムラインの第1フレームに記述していきます。サンプルはこちらからダウンロード(http://www.thinkit.co.jp/images/article/81/2/8122.zip)できます(8122.zip/20.9 KB)。
それぞれのボタンにインスタンス名を付けていきます。「左へ」ボタンに「leftBtn」、「右へ」ボタンに「rightBtn」、「透明」ボタンに「alphaBtn」、「リセット」ボタンに「resetBtn」です(リスト5)。
このようにイベントハンドラメソッドに変えると、1カ所にスクリプト記述をまとめることができます。よりプログラミング的な記述方法といえるでしょう。
連続再生のonEnterFrame
次に連続した位置移動を試してみましょう。動かす対象になるムービークリップはそれ自体もタイムラインを持っています。今度はonEnterFrameというイベントハンドラメソッドを使って、ムービークリップの読み込みごとにX位置を移動させます。サンプルはこちらからダウンロード(http://www.thinkit.co.jp/images/article/81/2/8123.zip)できます(8123.zip/20.6 KB)。
最初の関数moveLeftは図1のリスト2と同じです。2番目に関数moveAnimeLeftを作成しました。これはonEnterFrameを使用して、ムービークリップmyCar内のタイムラインを連続再生させます。関数moveLeftを再生し続けることで10ピクセルずつ常に横移動する命令文です。注意する点としては、onEnterFrameの指示を行う場合、onEnterFrame=(イコール)に代入するmoveLeftには「()」を付けません(リスト6)。
3番目に図1のリスト2のleftBtnへのイベントハンドラメソッドの処理内容を、関数moveLeftから関数moveAnimeLeftへ変更します。leftBtnを押すと関数moveAnimeLeftが呼び出され、myCarが左へ動き続けます。
最後に移動のストップボタンを付けます。新たに「ストップ」ボタンを作成し、インスタンス名「stopBtn」と名付けます。再びタイムラインの第1フレームに、このストップボタンのイベントハンドラメソッドを記述してonEnterFrameを止める指示「delete onEnterFrame」と記述すれば連続再生は停止します(リスト7)。