連載 :
あのサービスの裏側!amazonがXMLDBを採用した理由!
2008年7月11日(金)
XMLデータベース、現在そして未来
ここまでは、皆さんがあまり知ることのない、事例を元にXMLデータベースを紹介しました。最後は、今後のXMLデータベースの可能性について書きます。
今後、XMLデータベースが活躍する分野は「クロスメディア」です。クロスメディアとは、紙、Web、携帯など多様なメディアでコンテンツを配信したものを、ユーザーが横断的に利用できるしくみです。
例えば、主婦が夕食のレシピを雑誌で見ながら、その出版社の会員制Webサイト上に掲載されているレシピ情報と必要な献立情報を、自動的に携帯メールに配信する、というように雑誌・PC・携帯という複数のメディアを横断して情報を利用するようなしくみです。
クロスメディアとXMLが注目されているのには、理由があります。
XMLDBがオンデマンドでデータの生成
クロスメディアでは、フリーペーパーのような紙の印刷物を製作する際、データをXML化することで、Webサイトのコンテンツを簡単に(オンデマンドで)生成することも可能になります。
ブログシステムの裏側にXMLデータベースを追加し、再利用のためのコンテンツを蓄積しておけば、Webサイトからブログコンテンツを選択して紙の出版物をオンデマンドで制作するような「オンデマンドブログ出版」も容易に実現できます。
業界を超えた新しいメディアの枠組みの中で、Webサイトの利用者とコンテンツ提供者、サイト管理者が、自由自在につながるためのしくみが今後続々と登場してくるでしょう。
その中でもXMLデータベースは、サービスの裏側のデータ管理部分を支える重要なキーテクノロジーになることは間違いないのです。
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