PR
連載: 

TopHatenarとHatenarMapsのDB!

2008年7月4日(金)
浜本 階生

TopHatenarとHatenarMapsとは

 本連載では、さまざまなサービスで利用されているデータベースやその仕組みについて紹介していきます。第1回は、Webアプリケーションである「TopHatenar(http://tophatenar.com/)」と「HatenarMaps(http://hatenarmaps.com/)」を取り上げ、そのデータベース構造とデータアクセス手法を中心に、アプリケーションの裏側について解説を行います。

 まずTopHatenarとHatenarMapsとは何かを紹介します。この2つのWebアプリケーションは、ともに大手ブログサービス「はてなダイアリー」のユーザー動向を把握するツールとして、筆者が開発したものです。

 TopHatenarは、はてなダイアリーの全ブロガーを、「RSSフィード購読者数」と「ソーシャルブックマーク獲得数」の2つの指標に基づいて順位付けしたランキングサイトです。TopHatenarを使うと、はてなダイアリーで強い影響力を持つブロガーが誰かを、グラフ表示によって一目で把握することができます。

 また、HatenarMapsは、はてなダイアリーの人気ブロガーとその記事を、二次元平面上に「領土」としてマッピングし、勢力地図化したサイトです。HatenarMapsの特徴は、似た記事テーマを持つブロガー同士の領土が近くに集まり、「Perl地方」や「ニコニコ動画地方」など、テーマに沿った地域を形成することです。さらに、ズームインすることで個別の記事にアクセスできたり、ズームアウトで全体像を一望できたりと、視点レベルを切り替えられる点も、地図という表現手法ならではの特徴といえます。

アプリケーションのシステム構成

 TopHatenarとHatenarMapsは、ともにJavaで開発されたアプリケーションです。開発にあたっては、WebアプリケーションフレームワークとしてCubby(http://cubby.seasar.org/)を、テンプレートエンジンとしてMayaa(http: //mayaa.seasar.org/)を、O/RマッピングツールとしてS2JDBC(http://s2container.seasar.org /2.4/ja/s2jdbc.html)を利用しています。

 また、TopHatenarとHatenarMapsの間でデータ通信を行う目的で、S2RMI(http://s2rmi.seasar.org/ja/)を使用しています。これらはいずれも、Seasarプロジェクト(http://www.seasar.org/)傘下のオープンソースフレームワークです。

 TopHatenarとHatenarMapsは、J2EEアプリケーションサーバーのGlassFish上で稼働しています。フロントエンドWebサーバーのApache HTTP ServerがHTTPリクエストを受け取り、プロキシモジュールのmod_proxyを通じてGlassFishに転送する方式で、閲覧者のリクエストが処理されています。

 アプリケーションのバックグラウンドでは、ランキング情報や地図情報を更新するためのクローラが常時動作しています。クローラは、はてなダイアリーとはてなブックマーク、およびlivedoor Readerが提供する各種Web APIに定期的にアクセスし、APIから取得した情報に基づいて、データベースを逐次更新しています。

 続いて両サービスのデータベース構造について説明しましょう。

株式会社オープンナレッジ
1981年生まれ。栃木県出身。東京工業大学情報工学科を卒業後、2005年4月より株式会社オープンナレッジに勤務。システムの設計、開発から運用までを幅広く担当している。現在、Seasar Sandboxプロジェクトの下で、JavaのGUI開発向けフレームワーク「S2Swing」を開発中。

Think IT会員サービスのご案内

Think ITでは、より付加価値の高いコンテンツを会員サービスとして提供しています。会員登録を済ませてThink ITのWebサイトにログインすることでさまざまな限定特典を入手できるようになります。

Think IT会員サービスのご案内

関連記事