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| Strutsの今後 | ||||||||||||||||
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表2は主要なJavaのWebアプリケーションフレームワークについてGoogleで検索を行い、検索結果をまとめたものです。市販のWebアプリケーションフレームワークであるイントラマートは、ネット上に公開されているコンテンツが少ないのですが、その点を考慮したとしてもStrutsの人気は国内外問わず圧倒的なものがあります。
表:2006年5月24日におけるGoogleの検索結果(Java版)
※注1:
Turbine(http://jakarta.apache.org/turbine/)
Struts同様、Apache Jakarta Projectが輩出した高機能Javaフレームワーク。 ※注2: イントラマート(http://www.intra-mart.jp/) 国内においてNo.1シェアの統合型Javaフレームワーク製品。NTTデータより提供。 筆者が会うJava開発者の多くがStrutsを利用した経験があるといった点からも、Strutsの人気は今後も不動なものといえそうです。 |
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| Mojaviの今後 | ||||||||||||||||
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表3は主要なPHPのWebアプリケーションフレームワークについてGoogleで検索し、検索結果をまとめたものです。本連載開始当初の2005年6月、PHPのWebアプリケーションフレームワークはMojaviが独走状態といった観がありましたが、それから1年間を経た現在、状況は様変わりしています。
表:2006年5月24日におけるGoogleの検索結果(PHP版)
※注3:
Ethna(http://ethna.jp/)
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のGREE(http://gree.jp/)でも利用されている国産PHPフレームワーク。 ※注4: Symfony(http://www.symfony-project.com/) PHP Zone (http://www.mustap.com/phpzone_post_73_top-10-php-mvc-frameworks)において1位を獲得したPHPフレームワーク。 ※注5: Zend Framework(http://framework.zend.com/) Zend Technologiesが提供しているPHPフレームワーク。現在プレビュー版を配布している。 PHPを世に送り出したZend Technologiesが今年の3月から提供しているZend Frameworkは、現在プレビュー版とはいえ国内外問わず最も注目度が高いことは特筆すべき点といえるでしょう。 また国内では国産WebアプリケーションフレームワークであるEthnaの人気が高く、Mojaviの人気は3位となっています。また世界的にもMojaviはSymfonyに次いで3位といった状況です。 現在Mojavi 3の開発は中止されており、Mojavi 4の開発が昨年10月より開始されています。Mojavi 4では、Mojavi 3から派生し独自に進化してきたAgaviとの統合がはかられおり、Mojaviもさらに進化を続けていくようです。 PHPのWebアプリケーションフレームワークは、まだまだ本命を見定めることが難しい状況にあり、今後も目が離せません。 |
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| 最後に | ||||||||||||||||
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ここまでJavaのWebアプリケーションフレームワークであるStrutsとPHPのWebアプリケーションフレームワークであるMojaviについて比較をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。 冒頭にも述べましたが筆者からいえることは「StrutsとMojaviのどちらが優れているかといった議論はそれほど意味のあるものではなく、状況に応じてJavaとPHPを使い分ける、つまりStrutsとMojaviを使い分ける」といった点が非常に重要だということです。 PHPは非常に自由度の高い開発言語です。その自由度の高さが高い開発生産性を実現し、動くシステムを迅速に構築することを可能としています。しかし、PHPの自由度の高さは裏を返せば属人性の高さであるということも忘れてはならないでしょう。 属人性の高さは品質のバラツキを生み出します。だからこそ、PHPによるWebアプリケーション開発ではJavaによるWebアプリケーション開発以上にプロジェクトマネージメントが重要となります。 PHPによるWebアプリケーション開発においては、Webアプリケーションフレームワークを導入することで属人性を極力排除することは当然ですが、その他にも例外処理やログ出力、DBアクセスやセッションの利用方法などについて実装方針を明確にし、開発メンバーへ周知徹底するとともに、ソースコードレビューや綿密なテストによって、品質のバラツキを最小限に抑えることが重要となります。 是非、読者の皆様には緻密なプロジェクトマネージメントによりPHPのメリット、つまり「自由度の高さに伴う開発生産性の高さ」を最大限活かしていただけると、筆者もこれ以上の喜びはありません。 ここまでお付き合いくださった読者の皆様、本当にありがとうございました。 |
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