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| 顧客の声が届くSCM2.0へ | ||||||||||||||||||||
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今までのSCMを1.0と定義すると、SCM 1.0は企業内のコスト削減や効率化のアップなど、いわば内向きの作業であったといえるかもしれない。しかしこれからの企業に求められるものは、顧客満足度と企業内のコスト削減などを満足させる、新しいSCM 2.0なのだ。SCM 2.0の導入により、コストを下げながらも売上を上げ、されに企業価値や利益をアップしながらも、規模も大きくできる可能性を秘めているのだ。 先ほどの例を上げると、現在の販売チャネルひとつを考えただけでもネットや直販店、代理店、アウトレットなどさまざまなチャネルが存在し、それぞれに在庫、倉庫などが存在している。また商品の配送という面でも工場から拠点倉庫、ショップへの配送手法を考えても、コストや環境問題などからトラック輸送や貨物輸送への転換ということも取り正されている。さらに商品の調達先が海外の場合は、海上輸送もしくは航空輸送といったことまで考える必要がある。 単にコストの安い輸送システムを利用するのではなく、環境にやさしい輸送システムを採用しても、現在とおなじような輸送日数とコストを維持できるようにしなければならないのだ。これらを解決するには、これまでのSCMを超えるもの、いわばSCM 2.0になるソリューションが必要なのである。 |
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| SCM 2.0でなにが変わるか | ||||||||||||||||||||
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システムが適切に統合されないことは、実は一般利用者にとってもデメリットとなる。具体的には、商品を購入する顧客にとって、サービス低下を招くことになるのだ。たとえば、合併した会社が扱っている商品を購入したいと思って近くのショップに行ったが欲しいと思っていた商品の在庫がなかったとする。そこで在庫を確認してもらうと、1週間以上取り寄せにかかるというが、ネットショップでは3日で宅配してくれるところが見つかったりする。 実際の店頭とネットショップという販売経路の差はあるものの、顧客にとっては同一の企業の商品を扱っている店の違いだけという認識しかなければ、単なる販路の差を埋められないというのは、その企業のビジネスに対する取り組みが遅れているように感じられ、企業にとってのブランドイメージの低下につながる要因となってしまう。 顧客の面からみれば、ショップでみた商品で在庫切れになっている色違いの商品が欲しくても、システムに問い合わせると拠点倉庫からの配送になるので、1週間以上かかるという返事が出てきたりする。 しかし、隣のエリアのショップには、店内在庫として存在するかもしれないし、ネット通販には在庫しているかもしれない、こういった中から顧客にとって最も都合のいいパターンをその場で調べるとこができれば、販売チャンスを逃さなくて済む。 企業としてもSCM 2.0の考え方を取り入れることによって、納期や配送などでネットショップに負けていた一般店舗も、大きく販売戦略を変え、売り上げや顧客満足度の向上を果たすことができるようになるのだ。 |
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| B2B時代におけるSCMの捕らえ方 | ||||||||||||||||||||
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SCMを実現するソリューションはいくつものベンダーから登場しているが、今回ここで取り上げたいのは、SCM 2.0を実現するプラットフォームといえるスターリンコマース社のSterling Supply Chain Applicationss「Yantra」 である。スターリングコマースのサプライチェーン管理アプリケーションは既存の業務アプリケーションと簡単に連携できるよう設計されており、既存のIT資産を最大限に有効活用し、市場の変化に迅速に対応できる柔軟性を提供してくれるものだ。 Yantraは、社内外における注文、在庫、出荷の管理のためのアプリケーションをセットにしており、これらのアプリケーションは、リアルタイムで需要と供給のバランスを保つツールとともに、重要なサプライチェーンのイベントや例外処理のエンドtoエンドでの可視化を提供するといった特徴を持つことがあげられる。 Yantraのサプライチェーン管理アプリケーションは、大規模ソリューションとして組み合わせて使用することもでき、また個別のソリューションとして使うことができるといったメリットも持っている。 簡単にYantraの持ついくつかの特徴を下記の表で紹介しよう。
表1:Yantraの特徴 このようにYantraは、ビジネスプロセス管理サービスの組み合わせであり、業界における特定のベスト・プラクティスを支援する柔軟性の高いコンポジット・アプリケーションを形成する。マルチエンタープライズ・サービス・アーキテクチャ(MESA)をベースとして、コンポジット・アプリケーションは既存のITインフラストラクチャを活用し、バリューチェーンに新たな柔軟性と可視性を提供してくれるのだ。 |
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| 次回について | ||||||||||||||||||||
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今回は初回ということもあり、次回以降、顧客満足度をあげるためのソリューションであるSCM製品「Yantra」によりフォーカスをあて、具体的な取り組み方や改善策などを紹介していこう。 |
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